日本の習慣である里帰り出産ですが、現在は里帰り出産をしない人も増えています。出産後の生活が分からないと判断もつけられないですよね。
なぜ里帰りが必要なのか、そもそも出産後の生活はどうなるのかについて考えていきます。

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出産後、両親の世話になるのはなぜか

里帰りの目的は出産後の家事育児のサポートです。
出産直後はおよそ3時間おきの授乳とその間のおむつ替えで、数ヶ月は半徹夜作業が延々続きます。(赤ちゃんの個性によって疲労度は全く違います。物足りないと思う方ももう限界だと思う方も。)
出産直後は赤ちゃんの世話に精神的に興奮はしていても、体はとても疲労しています。
つまり、産後の疲れた体で一日中労働という二重の負担があるのです。その間さらに家事もというのは負担がもう一つ加わることになります。そのために、その他の家事を親に頼るのが里帰り出産の目的です。
産後すぐには外に出られない事情
毎日なんらかの用事や買い物で外出は必要ですが、抵抗力の低い新生児を人混みの中に連れ出すことはあまり奨励されていません。
新生児用のスリング(袋状だっこひも)も販売されていますが、人がたくさんいるスーパーに生まれて1週間たったばかりの赤ちゃんを連れ回すことは難しいと思います。(そうせざるを得ない方もいらっしゃいますが)
そして今の社会は赤ちゃんを家に置き去りというのはできないことになっています(実際にはやむを得ず生活のために出ている方もいます)
つまり、赤ちゃんを家で放置できない以上買い物も困難です。
もし、うまく連れ歩くことができてもお母さんは疲れてしまうかもしれません。
ふにゃふにゃで壊れやすい3キロ以上の荷物を常に持ち歩くことを考えてみてください。
そしてお母さんには休日もなく、一晩ゆっくり寝ることもしばらくはできません。

家事育児ができる人がいることが条件

上記のように里帰り自体が目的ではなくて、おばあちゃんという家事労働者を必要としているのですよね。ですから、家事担当の人が家にいない場合、里帰りの意味はあまりないかもしれません。
例えば、

  • 「里帰りしたけれども母は他界し、父と家族の世話をする羽目になった」
  • 「母が仕事や介護で忙しくて、まったく頼れなかった」

という場合は、里帰りするメリットがあまりないように思えます。
そしてそれは同時に里帰りしない場合にもあてはまります。

里帰りしない時の条件とは

里帰りが「サポートする人が必要だから」という理由ですから、
里帰りしないときでもサポートが必要だということになりますよね。
つまり旦那さんが家事をどこまで担当できるかどうかがポイントだと思います。里帰りしない出産で必要なのは旦那さんの協力でしょう。
里帰り出産では旦那さんは里帰り中に赤ちゃんの世話に関われません。夫婦共に親として成長していけたらベストだし、旦那さんだけ蚊帳の外にならないようにしたい気持ちもあると思います。

でも私たちの住む国日本では30代の男性の約二割が週60時間以上勤務(文部省)であり、それは赤ちゃんを抱えたお母さんが週60時間以上一人きりで世話をすることでもあります。
さらに、日本のお父さんは育児をするのは義務ではなくて「たまにしてあげる」というボランティア感覚の人もまだまだ多いように見えます。

下手をすると外に連れ出せない新生児を抱えて、一歩も買い物もままならない生活がまっています。生活自体ができません。(今の世の中は赤ちゃんを家で放置することは危険視されています)

ですから、里帰りせずに夫婦で赤ちゃんの世話をするには夫が家事育児に協力的である
かどうかが分かれ目だと考えています。例えば、

  • ある程度の(すべてではなくても)家事をする気がある
  • 夜の数時間でも赤ちゃんの面倒を交代でみる気持ちがある(でないとおかあさんは一瞬でも赤ちゃんと離れられません)

という家庭は自宅で出産も可能だと思います。
逆に、このままでは考えたほうがいいというケースは

  • 深夜に帰宅して赤ちゃんの顔をみるだけ
  • 夫の世話も、家事も育児も妻が全部すると思っている
  • 休日に家族の面倒を全く見ず遊びに行く

このような場合では、新生児の世話だけでなく夫婦関係も親子関係も支障を産むことになるかもしれません。
旦那さんが(いろんな意味で)心配で、見張るために里帰りしないという本音を持つ人もいるようです。出産って本当に大変ですね。
里帰り後にしても夫婦で赤ちゃんの世話をしていくことは同じなので、自分の世話は自分でできるようにしておかないと「2人で子供の世話」ではなく、「1人で2人の世話」をしなくてはならなくなります。

最大の危惧はお母さんが病気になった(体調を崩した)とき

産後のお母さんの体調はまちまちです。
とても元気な人から、体力が落ちている人まで差がありますし、それを自分で選べません。
赤ちゃんの具合が悪いときは、お母さんが病院に連れて行けばいいですが、
お母さんが具合が悪くなったとき、待ったのない新生児の世話をしながらどうやって病院にいけばいいのでしょう?その後のフォローも旦那さんがすぐさま仕事を休んで・・と言う訳にはいかないのが日本の実情です。
仕事は法律で(表向きでも)休暇が保障され、病気になっても休めますが、赤ちゃんを抱えた親にはノーフォロー。近くに自分や夫の親が世話を変わってくれないと途方にくれてしまいます。
自宅で里帰りせずに子育てした方の「なんとかなる」は具体的に
○母親が病気をしなかった(体調を崩さなかった)
○周りに頼れる人がいた
という条件があると思います。

里帰りしない他の国では旦那さんが何週間も仕事を休んで面倒を見たり、シッターを雇ったり知人に頼ったりしていますが、旦那さんの協力が国全体で低い日本ではそれが難しい以上、別のヘルプを用意することが必要になります、

里帰りしない時はサポート役をぜひ見つけて

アメリカなど里帰りしないことが文化として成り立っている社会では、
出産時には旦那さんが会社を休んだり早退してサポートし、ベビーシッターやボランティアなども利用して核家族向けの育児状況に合わせています。
(でもシングルマザーであまり預貯金がなく、保険もかけられず、帝王切開でも2泊3日で退院し一人きりでの育児で突然病気など、もっと悲惨な現状も。救済措置があってもどの国にも事情があるようです)

現在の日本で里帰りナシ出産は、本来旦那さんが担うべき負担をおばあちゃんが背負って分担していた過去の日本の育児体制から、いきなりその「おばあちゃん」がすっぽ抜けた状態になってしまいます。そしてそれを補えるほどお父さんは育児に関わる時間があるでしょうか。

ですから自分で補う工夫が必要かもしれません。
今急速に産褥シッターやベビーシッターあるいはファミリーサポートなどが一般にも普及しつつあるので、前もって調べておくのはどうでしょうか。
これらは地域によって条件がさまざまなので、まず自治体を調べ、その地域に詳しい人に聞いたり、ネットで調べたりしてみてくださいね。実際に利用して試しておくと急な病気のときに安心して預けることができますね。
また、周りの知人に一言挨拶して頼んでおくと、緊急の時に心強いですよね。

いざというときに誰もご飯を作ってくれないというときには、無理に料理を作らずにコンビニでも店屋物でもいいので利用しましょう。非常時ですから。
ネットでも注文できるHPもいくつかありますので探してみてくださいね。

食材宅配サービス

母(義母)が泊まると主張する場合

以下は個人的な意見です。
ご両親は出産にまつわるいろいろな危ない場面を見聞きしていたと思います。
そこから、「もしかしたら○○になるかも」と助けたい気持ちで来られるのではないでしょうか。
でも日本の家はゲストルームなどもあまりありませんし、自分たちの子とはいえ、よその家で長い間寝泊まりして知らない場所での家事育児のサポートはなかなか難しいと想像します。
皆さんももし逆の立場で、いきなり他人の家で(育児経験があっても)相手のご機嫌にあわせて家事育児をスムーズに手伝いなさいと言われたらどんなに大変なことが想像できると思います。
ですので、どの役割分担を補ってもらうかを前もって相談しておくのはどうでしょうか。
買い物をお願いしたり、逆にお留守番を頼んだりなど最初からお互いにやることを決めておくと戸惑いも減るかと思います。
台所も他人が料理しやすい工夫をしておくと、旦那さんも(いずれは大きくなる子供達も)料理を楽しめるようになれそうです。
また、相談していくうちに泊まるかどうかいつまで泊まっていくか、の予定もはっきりしてくるのではないでしょうか。

産後の言い伝えはどこまで参考に?

全国的に伝わる言い伝えで

  • 産後は水に触るな
  • 21日後に床上げ(布団に寝たきり)
  • 産後本を読むと目が悪くなる

ということわざ(いいつたえ)を聞いたことがないですか?
昔の出産する年の女性は、井戸水をくみ上げたり、しゃがんで洗濯板での洗濯や冷えた土間での竈の料理など重労働をしていましたが、
今は電化製品の発達で家事も劇的にかわりましたし、栄養状態もよくなりました。
これらをそのまま今実施する必要はないと言われています。
むしろ、あまり寝たきりにならずに動いた方がいいといわれたりするようになりました。

しかし、産後は3時間おきの授乳をはじめ、仕事であったようなアフターファイブや優雅な休日など存在しない連続した赤ちゃんの世話がまっています。
そして産後の体調も人それぞれなので、だれもが今まで通りの生活が送れると考えるのは少し無理があるように思えます。
そして産後は(個人差がありますが)興奮状態になったり、10%が産後鬱病であるという報告があるように精神的にも不安定です。産後 うつ病で検索

言い伝えをその言葉のまま鵜呑みにすることもないし、
他の健康な人と同じ労働を課せると思われるほど、産後の回復は早くないです。
この両方のバランスの間に現実の私たちの産後の生活を考えていきたいです。

 

 



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