つわりの原因は、あくまで妊娠上の体の変化由来の憶測内をでず、直接の原因はまだ分かっていません。

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つわりの原因

  • 黄体ホルモンや絨毛性ゴナドトロピン(hCG 妊娠検査薬にも使われているホルモンです。)が大量に分泌されるため。この期間がつわりの時期と重なるので、これらの変化があまりに急激なので体が調整しきれないのではないか。(とはいえhCGの量とつわりの重さとは明らかな比例関係になく、すべての原因とは専門家は考えておりません)
  • まだ胎盤が未成熟なので、妊婦の体が赤ちゃんを異物だと認識してしまい、アレルギー反応がでるせい。
  • 急激な身体の変化に自律神経のバランスが混乱して、それが副交感神経緊張状態をまねき、一種の自律神経失調症となってしまうから。
  • 母体があまり動かない様に流産を防ぐ為。
  • (かつては妊娠初期の妊娠中毒症ではないかとも考えられた時期もありましたが、現在では妊娠中毒症とは直接関係はないと考えられています。)
  • 毒素となる食べ物を排除する目的のため

などが今言われていますがはっきりとは分かっていません。むしろ、妊娠という誰もが一度は通過して生まれてくるにも関わらず、すべてを説明できる説はなく謎と言っても過言ではありません。少なくとも激しい個人差や重い吐き気を一般の人が不足なく納得したり、実際の対処法につながる物は少ないようです。
ですので、現在のつわりを納得させる材料にはならないと思います。

病院にいく目安

  • 一日に何十回も吐く。
  • 水も飲めない。
  • 3日ぐらい何も食べられない。
  • 体重が5キロぐらい減る。(やせた人は3キロでも)
  • トイレの回数が目に見えて減るまたは数日間に急にやせた(脱水症状)。
  • 日常生活が送れない

つわり中に病院にまで行き、さらに長い待ち時間など、辛いときにはなかなか行きにくい病院ですが、サポートしてくれることも多いのでお勧めします。
もちろんここまでになるまで行かない方がいいと言う意味ではなく、あくまでここまで我慢するぐらいになってきたら一度見てもらった方がいいかも、という目安です。
人によっては我慢しすぎる方もいらっしゃるので。
入院するときには「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という病名になり、つわりとは区別されます。
妊娠悪阻についてくわしくはこちら
入院中は絶食療法が行われることが多く、点滴によって栄養と水分を補充しながら少しずつ食事を増やしていきます。

一般に経産婦より初産婦が重く、多胎妊娠もつわりが重くなりやすいと言われています。しかし、あくまで傾向であり、2回目以降の妊娠でも最初のつわりより症状が重かったり、多胎妊娠でもほとんどつわりを感じない人もいます。

胞状奇胎などの絨毛性疾患などの異常妊娠の場合にもつわりが重いことが言われています。異常妊娠かどうかは健診でわかります。アジアや日本では1/400〜500でおこると言われています。

個人差の大きいつわり

つわりと一口にいっても、上で書かれた症状がすべての人にあてはまるわけでは決してなく、とても激しい個人差があります。
例えば同じ空腹感に吐き気をもよおす場合でも、食べることによって回避しようとするケース、食べても嘔吐してしまうケースなどさまざまです。
また、まったくつわりがない人から入院を余儀なくされる人まで(ごくまれに母胎のための中絶も)その強弱に差があります。

気分転換や楽しいことをして気をまぎらわせることでつわりの改善を図れる軽中程度のつわりから、家事や仕事を軽減させて、環境を整えた休養が必要な重いつわり、入院が必要な妊娠悪阻など、対処の仕方もまったく変わりますので、その人にあった生活の改善を考える必要があります。

とくに大事なのはつわりが一人一人違うという意識です。
今までつわりの実際の状況より精神論面ばかり強調されてきたつわりは自分の体験のみと安易に比較しがちですが、それは改善されるべきです。

精神的な要因とつわりの歴史

妊娠と分かったとたんに気分が悪くなった、会社にいっている間はがまんできる、ショックなことがあるとつわりが止まったなどつわりが精神的な要因と結びついていることは昔からいわれてきました。しかし、現状ではつわりが重くなるにつれて徐々に気分転換や自己意識だけで改善できるようなものではありません。
精神的要因に目を向けすぎたことと、つわりの激しい個人差への知識のなさが総合して、未だに日本では、一般の妊婦向けの本でさえつわりが精神的なものに左右されやすいということばかりクローズアップされ、つわりそのものの記述は少ないのです、結果、重症なつわりもまとめて精神的な気持ちの入れ替えですべて解決できるという風潮が今だにあります。
それは一般の人が妊婦本人に、つわりになること自体を責めるような風潮さえ生み出してきました。その弊害は大きいです。
英語圏のつわりに関する多くのHPではすでに過去の精神力学的な一種の民族学として、否定し、具体的につわりと向き合う姿勢ができつつあります。

昔からの書籍にあった「子供を望まない気持ちがあったり、精神的に夫に依存しているとつわりがひどくなる」などの記述は、そのときそう教えられた世代、(私達の親の世代ですね)に浸透し、現在の妊婦に向けられる場合があります。彼らもそのときはそのようなメディアだったのですから、仕方のないことかもしれません。
つわりに関する(そして女性の体に関する)社会のあり方は大きく変わろうとしています。つわりもその一つで今はその過渡期にあるように感じます。

家族の協力

古い妊婦向けの本には、「つわりは甘えているとひどくなるので夫は妻を甘やかさないように家事をさせよ。」という文章が時折見られましたが、最近では「つわりは精神的な影響が大きいので家族の協力が大切である。」とまったく逆の内容の本が増えてきました。
いままでつわりそのものに否定的だった社会がようやく妊婦の体調そのものと向き合いつつあるからです。
これは夫が仕事、出産や育児が母親(女性)の仕事であった分業関係が最近大きく変化して協力体制がととのいつつあり、配偶者が病気や体調が悪いときにはフォローしようという形の現れでもあります。



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