つわりで苦しんでいるすべての人を
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生物学者であるマージー・プロフェット(Margie Profet)の1992年の論文です。
今まで精神論一辺倒だったつわりを大自然の本能的な毒素回避メカニズムとし進化上必要なものであるとした意見は、理論だけですが多くの反響をよびました。
Is Nausea in
Pregnancy Nature's Way of Protecting The Fetus From Toxins?
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植物の多くはその進化の過程で胎児の発育を阻害するおそれのある毒素を含んでいる。それらは普段私たちが摂取するのは問題なくとも、胎児の器官の形成時には害になるのではないだろうか。 つわりの時期はそれらの胎児の器官形成時と重なっている。嗅覚や視覚を通常の状態から変化させ、刺激の強い香辛料やカフェインを含む物などは拒否できるようにしているのではないか。 またつわりによって先天的欠陥の発生を抑えられるのではないか。 Profet, M. (1992). Pregnancy sickness as adaptation: a deterrent to maternal teratogens. In J.H.Barkow, L.Cosmides., & J.Tooby (Ed's) (いいサンプルとなる要約がなかったので管理人がまとめました。多少のずれがあるかもしれません。ご了承下さい) |
例えばキャベツやにんじん、ジャガイモの表皮、ブロッコリーなど様々な野菜にはわずかながら害となる物質が含まれています。それらの毒性を低くするための天然の機構ではないかという主張です。
肉に関しては何らかのホルモンの影響を避けるためではないか、
そして匂いの強いチーズは避けるでしょうとコメントしています。
さまざまな動物のデーターで植物による毒素の影響があることを示唆しています。
以前つわりは「胎児を拒絶したい気持ち」や「夫への依存」からなる(フロイト?)といわれ、女性達は罪悪感を感じ続けていました。
つわりを軽減させる手だてがないだけでなく、つわりを持つことさえ責められたのです。
それらを覆し、つわりは必要なプロセスだと主張した上のMargie Profetの意見は多くの賛同を得ました。
しかし、つわりの原因がすべてteratogins(先天的欠損症を引き起こす毒素)や流産を引き起こす毒素の排除だと証明されてはいません。
別の論文でつわりを持つ人には流産が低い傾向があるという発表があり、マージー・プロフェットのこの説と共に用いられています。
が、最近アフリカでつわりのある人の方が流産率が高かったという論文が発表されたり、まだまだ研究が必要なようです。
とにかく、今の時点ではすべての科学者が同意見というわけではなさそうです。
これだけ有名な説が「野菜などの毒素を拒否するためにつわりがある」と説明されると、一般の私たちは