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2007年10月21日

パーティは終わらない

あれは、春でございました。
渋谷の町は日が暮れる頃で、冬の名残の冷気がわだかまっていたのでございます。
ミカバンドのコンサートに行くのを夢見てお年玉の千円札を何枚か折りたたんで大切にしまっていた頃、それが適わぬとこに失望し落胆し悲嘆したころから三十と何年か経って、まさかと思った再々結成。
こんどこそ、子供の頃の夢が適うのだ、と、前回、17年前の再結成のときに感じた喜びの何倍かの期待を、脂肪でふくらむ胸に抱き、NHKホールに急いだ半年前のあのわくわく感。

で、シネカノン有楽町二丁目に、ミカバンドの映画、見に行った。
映画「サディスティック・ミカ・バンド」公式サイト

試写会には行ったものの、試写会場は音響があまり良くなかったので、ちゃんと劇場で見たかったというか、とにかくまた見たかったというか、凄くまた見たかったとか、そういう理由。

プログラムは作っていないとのこと、ポスター(小)を買い、席へ。
シネカノンは70人程度のキャパシティ。半分強の席が、30年前は青年やら少年やら少女やらだったような客で埋まっている。30年前はまだ生まれていなかったような人もちらほら見える。

上映前の映画館には、「黒船」のA面が流れている。嘉永六年六月三日と四日の間に諸注意のアナウンス。そして20分に及ぶ予告編とCMの後、映画が始まる。

三月のライブを中心にしたリハーサルやレコーディングの映像を中心に、メンバー(高中以外)と関係者のインタビューで構成され、70分強。
まず、ライブ当日の観客のインタビュー、続いて、前日の公開ゲネプロ終了後帰るメンバーへのインタビュー。
「疲れた。ベリベリタイアド」(トノバン)
「イントロ間違えるかもしれないし」(ユキヒロ - ゲネプロで黒船の出だしをとちった)
「楽しんでやれればいい」(小原)
高中へのインタビューは無い。
過去のアルバムなどの紹介に続き、ライブ「黒船」。
ライブ映像と、インタビュー、レコーディング風景などが交錯する。

以下、印象に残った断片。順不同。うろ覚えご容赦。

「当時は(ローディとかPAとか)音楽やるためのインフラがなかったから、そこから作るしかなかった」(トノバン)
「言葉でせつめいできないけど、アブソリュートグルーブが体の中にある」(小原)
「歳をとったからできるんじゃない。血になったからできるんだ」(ユキヒロ)
「良い音楽、悪い音楽とは考えない。好きか嫌いかだけ」(小原)
「バンドっていいね」(レコーディングで高中。他、高中の台詞、全部で五つくらい?)
「高中星の大統領」(小原が高中のことを)
「たこで~す」(高中 - 高中星人発言を受けて)
「こんな曲になると思わなかったでしょ。リズムとか」(NARKISSOSのこと? トノバンが高中に)
「トノバンは最高級、ユキヒロは最先端、僕は知る人ぞ知るが好き、高中は我が道を行く」(小原)
「ユキヒロは必要な人だから。音楽的にというのではなくて」(トノバン)
「トノバンはユキヒロが『空が青い』って歌うと悲しいねと言う。わかってくれてるんだなと」(ユキヒロ)
「世界でも最高のベーシスト」(トノバン - 小原について)
「みんなかわらないけど、一番変わってないのは高中」(トノバンも小原も同じようなこと言ってた)
「どんなギターを持っても、音が変わらない」(トノバン - 高中について)
「(ライブは)ロンドンの場末の劇場みたい(な演出)にしたかった」(トノバン)
・高中とは反対の意味で柔軟(ユキヒロ - 小原について)
・「どの曲でもできるって言うんだよ。きっと、全部練習している」(トノバン - 高中について)
・「自分の見せ方をわかっている。プロ」(ユキヒロ - カエラちゃんについて)
・NARKISSOS。レコーディング、このノリを忘れないうちに、と、トノバン・ユキヒロ・小原三人でマイクに寄って「パーティイズオーパ」「ハーレクリシュナ」と。
・いろいろ書き込まれた歌詞カード。カエラちゃんに歌いながら駄目だしする小原とユキヒロ。
・トノバンの自宅。マントルピース、布張りのカウチの上に積まれた本。座り心地のよさそうな椅子。絨毯。欧羅巴な調度品。エメラルド色のシャツ。
・小原の自宅。ホームバー。女性のポスター。いいかげんに選んだようなポロ。
・ユキヒロ(自宅ではないらしい)。バーのカウンター。いつもの帽子。ハードボイルドの探偵のような雰囲気。濃茶と白の菱形の模様の壁。カウンターで水を飲む。
・レコーディング合宿、夕食を作るトノバンのシェフ姿が。(ちゃんとシェフ装束を着て)
・トノバンとユキヒロの釣りの光景が。
・塀までひとっとびは格好いいなあ。扇子掲げる高中。カエラちゃんの「ふたつぅ!」。そして小原。
・30年の時を隔てて、まったく変わらない赤いスーツの高中が。
・高中の手元を映し出す頻度が高いような気がする。
・高中、弦が切れても全く音が変わらない。
「自分の声や歌い方がいつもと変わってるのがわかる」(カエラ)
「メンバーがそろうと、(レコーディングの時と同じ)ミカバンドの音になる」(堀江)
「世界初のパンクバンド」(今野雄二)
「ある意味、ビートルズに入ってプレイするような」(民夫)
・アンコールラストのタイムマシーンにお願い。高中が客席を走る。民夫が跳ねる。とちったカエラちゃんが咄嗟にマイクを客席に向ける。そして、サイクリング・ブギ、ピクニック・ブギ、ダンス・ハ・スンダのブギメドレーにスタッフロールが重なり、映画は終わる。

映画が終わり、灯りが点き、よろしくどうぞ~どんたく。「黒船」のB面が流れ、みんな、席を立つ。

感想というかなんというか、ああ、みんな格好いいなあ、また見たいなあ、また再結成しないかなあ。また17年後だとトノバン喜寿だしキリがいいよなあ。やったら年金貯めて、見に行こう。高中はもの凄く愛されているってか、ひょっとしてこの映画の主役って高中? みたいな。高中がいくら好き勝手暴れてもまったく揺らがない無敵のリズム隊? なんか、ある意味、高中はリードボーカルみたいなものなんじゃないかという気がした。リーダーは、多分、全員だけど。

この映画、ファン以外には面白いんだろうか、という疑問も無いではないが、ファンである私はしあわせ。
DVD出るよなあ。出なかったら、泣く。

投稿者 なまこ : 11:32 | コメント (0) | トラックバック | ミカ・バンドとか、そのあたり

2007年10月14日

最大の。

先週は、コミックシティスパークで売り子やってカラオケでアニソン熱唱して、で、今週の末は、また、ミカバンドの映画見に行く予定。
いろいろ充実しているような感じですが、毎月12日過ぎには恒例今月のハガレンネタバレです。

引き続き、畳み込むように伏線回収。連載あと一~二年ってところかしら。嬉しいような哀しいような。
・大きい賢者の石は、身近にっ! ってか、その血を受け継いだ兄弟の中身はどうなってるんだ?
・傍目には意味不明ながらも、ちゃくちゃくと解読されているような感じの、スカー兄の研究書。で、何が書かれているんだ?
・金目金髪。西の賢者はホーエンハイムってことでLA?
・皇女さまを担いで運ぶキメラさん。小動物は護るべき存在であるのだな。兄も自分が小動物であることを有利に使えばいいのに。
・アルフォンスさま~、と、ネイティブスピーカーでないのに長い名前をフルネームで呼びながらハートを飛ばす皇女。愛と妄想の力は強いのであるな。
・で、生身に戻った際には皇女を誑して皇帝僭称しアルフォンスハーレム実現か。リンの立場はどうなる。
・でも、無事、生身に戻れるのか。
・スカーの「行くところなど無い」が重い。
・答がでないときは、とりあえず、飯。というのは、生き物として正しい行為だと思う。パンダの涎が麗しい。が、持ってきたアル君は食べられないのが不憫。
・マイルズさん、シビアなようで迂闊なのか。あっさり殺気悟られてるし。
・寒冷地用軽量化機械鎧、早速役にたってる。でも、火力の差には抗えない。
・キンブリーさん、人間ポンプの技再び。そのうち生きた金魚を吐きだしてほしい。
・縦坑に落下した賢者の石、縦坑に落下した兄。
・左脇腹貫通。主人公兄弟連載開始以来最大のピンチ。次回は、扉のところで兄弟再会か?
・負傷したエドは一人で、アルの側には医療錬金術使いが二人+スカー兄の研究書。この構図でエドを助けるためには、アルが媒介になってどうにかするとかすればどうにかなるのかしら。
・どうかご無事で。

投稿者 なまこ : 21:10 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン

2007年10月04日

無敵のロックンロール

映画sadistic mica bandの試写会、見に行きました。

事前にトノバンこと加藤和彦氏の挨拶があることは知っていたものの、蓋を開けると、ユキヒロと小原もっ!(注:以下文中敬称略)+滝本監督の四人をゲストにトークショウ。張りのある声でひたすら喋るトノバン。気遣いの人でありながらきわどいことを喋るユキヒロ。要所要所で「特にありません」(byエリカ様)を連発しながらも喋る小原。殆ど喋る機会の無い監督。困る司会者。約30分。この調子で喋りで二時間でも私は嬉しいと思いつつも映画本編始まればライブ映像+インタビュー主体のドキュメンタリー。会場の音響に多少難ありで、台詞が聞き取りづらいところもあったものの、やはり堪能いたしました。1STのジャケットが映ったところで、心はもう明後日の世界に飛んでます。『アロハのドーナッツ! ロンドン帰りのミカ・バンド』。私、ダブルジャケットのLP持ってますよ。あれが私のロックンロールの原点。中ジャケに兄にボールペンで落書きされたけどね。帯は取ってない。まさか、35年たってもこんなに好きだとは。
トノバンの自室は欧羅巴のお城のようであるとか、いろいろありましたが、興奮していてうまく感想がまとまりません。

みんな、すんごく、かっこよかった、です。

こんどは劇場に見に行かなければ
ちゃんとした感想はその後で。
ああ、凄く、しあわせ。

2007/10/5追記
アロハのドーナッツ→1stアルバムの帯のキャッチコピー、映画には出ない。
正確には「「ムーグ野郎のギンガム集団 アロハのドーナツ  ロンドン帰りのサディスティック・ミカ・バンド 」らしい
記憶なんていい加減なものだということで、ひとつ。

投稿者 なまこ : 23:52 | トラックバック | ミカ・バンドとか、そのあたり