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2010年11月20日

影とか時の流れとか過去とか

80日間世界一周
モーリス・ベジャールバレエ団 11/10 東急文化会館
バレエという芸術の枠組みを破壊し再構築し半世紀にわたって第一線でありつづけた振付家ベジャールの遺作。
もの凄く楽しい舞台でした。ギリシャの踊りやハムレットなど、旧作を交えながら世界を巡るのです。
最後には、踊りというものの楽しさに行き着いたのかしら。
北極(あれっ? 南極と違うの??)で大量に現れた ペンギンの着ぐるみ。動作がペンギンそのもの。集団で大きな地球儀をトスします。
着ぐるみって、他の作品でもあったっけ?
ペンギン かわいいよ ペンギン
出演 男性全員(えええええっ? するってーとペンギンの中身はっ!)

その影を効果的に使用した舞台を観たときに読んでいたのが
「魔法使いの弟子」ロード・ダンセイニ
いちど読みかけで本を無くしてしまい、最近ネットで見つけて再購入。
影を巡る話。若者が勇気と無思慮と思慮との狭間で、勇気ある行動をして、幸せをつかみ取る話。
密かに自分の為に行動する現実的な妹と、俗世とは全く異なるロジックで行動する魔法使いが印象的。

ちょうど一週間前、学生時代のサークルの同期の突然の訃報が届きました。
年賀状のやりとりは続けているものの、もう、20年近く会っていなかったのですが、今年の始め新年会の誘いを受けて都合がつかず、次は参加しようと思っていたところ。
何の予兆もなく、亡くなる前日まで、普通に生活していたとのこと。ただ、ご冥福を祈るばかりです。

寒いです。寒いので、皆様お体には注意してお過ごし下さい。

投稿者 なまこ : 18:31 | コメント (0) | トラックバック | 感想 /

2010年11月01日

かように日々は過ぎていくのさ

ハガレン連載終了からこっちブログ更新のタイミングがはかれず、なんかさぼってました。
コミケの新刊練りながら、毛糸と編み針を使ったトポロジー問題に取り組んでいます。とりあえず、家人をニットキャップマンにする計画は実現しました。

NHK地上波におりてきた、国共合作…じゃなかった、日中合作ドラマ「蒼穹の昴」
原作と絵面はほぼ同じ。でも、その絵面を繋ぐものがすっかり変化しているというのが、特に梁文秀のバックボーンになるものがそっくり別物に替わってしまっている、というのが、どうにも違和感。
多分、原作とは別作品として見れば面白いのだとは思う。視聴やめようかなと思うも、故宮などの映像の素晴らしさ、ぶっちゃけ、春児の京劇的艶姿に脳をやられ、見続ける。でも昨日は見るのを忘れた。

「それでも町は廻っている」アニメ化
とりあえず毎回見ています。今のところ、満足。歩鳥の声に違和感あり。もっと天然な感じを想像していた。「歩鳥と森秋先生の恋を実らせてくださいはあと」な感じです。そして森秋は混乱したまま一生を終えるが良い。
で、「声優でメイズバンドを作って歌わせるらしい」と聞いて何だかなあと思っていましたが。蓋を開けたら、なんだこの豪華さわっ! OPのダウンタウンもさることながら、メイドメイドのリフレインに洗脳されそうなエンディング。
実質パール兄弟の新作とサエキけんぞう先生が仰ってる。

華不魅「GLAMOROUS GOSSIP」5巻 12年振りに発売。
しかも、ウェブウィングスで連載再開っ! 再開ですよっ!
正しい少女漫画のSF。装飾過剰な画面。恋愛要素てんこ盛り。適度な中二病くささ。しかもがっつりSF。されどしっかり少女漫画。
作風はぜんぜん違うけれど、箇条書きにすると山田ミネコに近いものがあるなあ。つまり、私はこういうのが大好きなのだなあ。

世界からまた美しい声がひとつ失われた。
野沢那智氏のご冥福をお祈りします。

投稿者 なまこ : 01:15 | コメント (0) | トラックバック | 同人 /感想

2010年09月18日

猫っぽく、かつ、魚っぽいドラゴンは最高だと思うの。

ハガレンの連載が終わってから、すっかり、ブログの更新のタイミングを見失ってしまいました。
最近は、編み物をしつつ、ゲゲゲの女房を見る日々です。概ね平和です。
ガンガン10月号のハガレン外伝は、とてもいい話でした。人の器に戻ってリゼンブールで過ごすアル君にしみじみします。
が、ページ数がとても少ないのでした。

で、最近のスペシャルインプレッションは、「ヒックとドラゴン」です。3D映画です。
コミュニティの価値観の標準からはずれた男のこが、自分なりに頑張ってたら、工夫となりゆきの努力で、誰もが出来なかったことを成し遂げる話。
王道といえば、王道もいいところですが、説教臭さはありません。
説明台詞を説明と感じさせない作りの巧さで、世界へ、するっと入り込めます。
そこはかとなくうなぎ犬を思わせる、魚くさくまた猫っぽいドラゴンがたまりません。いいなあ。欲しいなあ。うちじゃ飼えないなあ。
バイキングの村の長であるヒックの父親が良い味出してます。
ドラゴンの飛翔のシーンが圧巻ですが、背景美術がいい味出してます。ドラゴンマニュアルの図版がじっくり見たいです。資料集出ないかな。
ヴェネチア映画祭受賞凱旋上映館
IMAX 3D 日本語版の上映嘆願署名サイト
騙されたと思って、観ると楽しいと思う。

投稿者 なまこ : 21:02 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2010年07月10日

たこ と ぶぶぜら

ツイッターアプリのコミケ配置図。 凄い世の中になりました。
うちはここ

ハガレン、最初から読み直して、読み終わりました。
最初から、殆どぶれがない作品なのだなあ、と再認識。
いろいろと思い入れはあるのですが、11月に最終巻が出るまでネタバレを避けなきゃならないのではなかろうかと過剰に警戒しているせいで、感想まとめられず。
とりあえず、ブラハ大繁殖エンドは嬉しいなあ。と。

マシュー・ボーンの「白鳥」見ました。期待していましたが、期待した以上に素晴らしかったです。
世間知らずの王子様が、公園の池の白鳥の群れにどつきまわされるお話でした。
男性の群舞は、野生の白鳥そのもので恐ろしいのでした。古典の基本馬鹿馬鹿しいストーリーを生かしたまま、良くここまで換骨奪胎できるものだなあ、と思いました。

「宇宙ショーにようこそ」1960年代SFのようなすちゃらかで華やかな宇宙が楽しかったです。パレードの逝っちゃってる目の生き物とか素敵でした。
でも、なんというか、お話の作り方入門に出てくる「悪い作例。どこをどう変えたら良くなるか考えてみましょう」みたいな映画でした。惜しいなあ、と思います。

W杯。わたしはC翼世代ではないので、サッカーのことは全然わからないのですが、始まったころになんとなくTVをつけて、ネルソン・マンデラ・スタジアムを覆い尽くすうなり木のようなブブゼラの音にやられました。
最初は、中継の音響の具合が悪いのだなあ、と思ったのですが、まさか、ベルゼブブ様を召還する呪器の音だったとは。そして、今は鮹に夢中です。全ては鮹が操っているのです。
鮹とブブゼラ。というのは、児童文学みたいなタイトルだなあ、と、思いました。で、サッカー見ていると分からないなりに面白いなあ、と思います。世界レベルのカクトウギ大会っ!

そんなこんなで、まったりと過ごす、梅雨時です。

投稿者 なまこ : 14:40 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2010年05月11日

賢い犬リリエンタール

終わってしまいました。
三月の半ば頃、家人が買ってきた一巻でこの作品を知り、二巻目、紳士に呆然とし、「じぶんでかってみんなでおうちにすむのです」にやられ、かつ、「シュバインさんの執務室でアキラと並んで座り、両前足でキュウリを夾んでボリボリと囓るスーパー宇宙ねこ」を見て、何か、名状しがたいものが降りてきたのです。
その後、一ヶ月くらい、ジャンプの立ち読みしました。最後駆け足でしたが、綺麗な終わりかたをして良かったと思います。
(以下ネタバレ含む)

紳士が紳士の力を使って、マリーが幽霊の力を使って、兄が機械いじりの力を使ってRD-0とボスを切り離し、ヒロインてつこが、なんとか装置…でなくて…犬…でなくて、弟を強い精神力で光らせて凄い破壊力のあんこくじゃないまじんを実体化させてとどめを刺す。
美しいです。
弾遣い果たしてへたれて、ねこさんに助け求めるアキラもお約束に美しいですし、シュバインさんの回想ももっとじっくり知りたかった気がしますが、あれはあれで美しいですし、リリのしっぽの先っぽに、RD-0が融合したようなのも美くしいです。
そして、みんなで勝っておうちに帰って、みんなでお家に住むラスト。黒服のアジトに帰るねこさん、ライトニング光彦の後ろで頬を染めているカナリーナ様、一匹だけ着いてきたうさぎ。
きっと、読者の知らないところで、みんな、温泉に浸かってぬくぬくとあたたまってしまうのに違いありません。

最終回だけ、百年ぶりくらいにジャンプ買って、長い人生で始めてアンケ出しました。
こういう読者層に受けていたのが敗因なのかなあと思います。
ジャンプのコア層って、子供っぽいものに過剰に反発する時期だから、「児童文学に擬態した何か」は難しいんだろうなあ。
リリの不思議な力を利用して、てつこが世界の頂点を目指してバトルする漫画にならなくて良かった良かったっつーか、それはそれで読みたい気がしないでもありません。
外伝があることに期待します。
「スーパー宇宙ねこ」や「おやすみビーム」のような「翻訳児童文学にありがちな、意味とわかりやすさと語感のせめぎ合いで、微妙にアレなところに落ち着いた固有名詞」みたいなネーミングセンスもさることながら。「おことわる」とかの凄まじい言語感覚、乾坤一擲紳士は無敵でごますわよ。吉良・ライトニング・光彦の吉良が「キラッ!」だと気付いたときは、驚愕しましたわよ。素敵でしたわよ。
ハガレンも来月で終わりのようだし、これから、私は何を楽しみに生きれば良いのでしょう。あうあう。と、思ったら、十二国短編集、新潮社で刊行とな?

投稿者 なまこ : 17:40 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2010年04月04日

賢い犬リリエンタールはとてもかしこい犬です。

東京都の非実在条例問題について副都知事がBSの討論番組で発言したことについて、問題になった作品も読んでないし、番組も見ていないけれど、それらに関する情報が本当ならば、「まんが極道」も「漢式青春ばくはつ劇場」も規制対象かもしれないなあ、東京都の報道発表資料での見解を読んだ時には、「恣意的に運用される可能性は少ない、でも殊更に制定する意味の感じられない条例」と思ったけど、考えてみれば、条例本文に運用に関する規定が明記されなきゃ意味ないわけで云々と考えるうちに、日本列島一斉に桜が満開、もう散り始めているのです。花を見ながら、ビールを飲んで、お花見ブギを聴きます。

去年の桜の季節には、「真マジンガー 衝撃Z編」に萌えたり燃えたりしていましたが、今年は「賢い犬リリエンタール」です。

リリエンタールは賢い犬です。
リリエンタールは光ります。
リリエンタールは非実在を実体化します。
リリエンタールは一生懸命です。
リリエンタールは組織に狙われています。
リリエンタールは兄とてつこの弟です。
リリエンタールのライバルは紳士ウィルパーです。
紳士は喧嘩は誰にも勝てない自信があるので喧嘩はしません。弱い相手になら勝てるかもしれないチェスで勝負します。
スーパー宇宙猫はきゅうりが大好物で、きゅうりは6本くらい入りで70円ととても安くてお得です。
組織のアジトは温泉旅館で、管理者のシュバインさんは、とても正しい人です。
てつこは変だと思われるのが嫌で、マリーは誰も相手をしてくれなくて寂しいのが嫌で、リリエンタールはおうちから追い出されるのが嫌です。
みんなしあわせになれるといいですね。

ひさびさに、少年漫画にどっぷりと嵌りました。桜の季節には良いことがあるのですな。

ジャンプコミックスで先日二巻目が出ました。本編は連載中、打ち切られそうな気配だというので哀しいのです。
BAKUMANに出てくるような担当編集者の人たちには、がんばってほしいです。
関係ないけど、BAKUMAN
7巻できになったこと。ジャンプで連載している漫画家なら、まともに受験しなくても、AO入試でそこそこのところに入れると思うの。でも、そうしたらきっと、大学の宣伝に無報酬でたくさんいろいろ描かされる。

投稿者 なまこ : 23:55 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2010年02月06日

赤は命の色かしら

昨日、地上波でポニョをやっていましたが、見ませんでした。なぜなら、うちにDVDがあるからです。
で、洪水つながり。
洪水前夜(あふるるみずのよせぬまに) 雁野 航
化け物好き関係の話の流れから人に薦められたので読みました。
FTとしてよりもSFそれよりも、化け物好き永井豪好きのツボを突かれました
以下、壮大にネタバレ


舞台は古代バビロニア。ハンムラビの治世と思われる。
主人公は、「半天使(ネピリム)」と呼ばれる種族。地球に不時着した異星人であり、原型は男性体だが、雌雄同体。生殖の際に女性型を採る個体がある。
地球人の女性と生殖が可能である。
しかし、その場合、律していた生殖本能を解放することにより理性を無くし、変形し(というより多分、人類としての擬態を解いて、オリジナルの姿に戻って)生殖相手などを喰うことがある。これを「堕ちる」と言う。
雌が出産の滋養のために雄を喰らうのではなく、男性が出産し妻を食べてしまうのは、本能が混乱してエラー起こしているんだろうとは思いますが、その異星人については殆ど情報が無いのでわかりません。赤い髪を触手の如く蠢かせながら、赤い鱗と赤い翼の姿に変形して、妻を貪るさまは美しいです。

地球人の女と生殖した場合、生まれた子は以下の三種になる
・英雄型-異星人の原型と思われる。不老であり、再生能力に長けるため結果として不死。人間型をしている。翼があるが、普段は変身能力により隠している。
・巨人型-死ぬまで際限なく成長する。不死ではないが、巨体故、成長が遅く寿命が長い
・怪物型-定型はなく、際限なく変身する。
身も蓋もないいいかたをすれば、この三種の三角関係の話です。
間もなく訪れるバビロンの大洪水と、遠い未来の空爆のイメージで滅亡を匂わしながら、生殖を描いている話です。

英雄型はバビロニアの英雄と呼ばれ200年生きているアダ。不時着した異星人のオリジナルと思われる。生き続けなければならないことに絶望している。雌雄同体だが上半身は女性型。
巨人型はオリジナルと地球人の女の間にできた子供、バル。17歳。男性型。自分の正体を知らない。
怪物型はネピリム。第二世代と地球人の女の間の子と思われる。母の腹を食い破って生まれ、堕ちた父を喰らってその翼と鱗を生やし、名もなく、理性もなく、巨大な丸い胴体の一つ目の上に男性器と女性器を併せ持ち、三十三本のナナフシのような脚を持ち、湖で生き、腹の中で跳ねる魚の感触を愉しみながら喰らい、世界の全てを愛し、食べることと愛することは同義であり、空を飛び、行く先々の集落を愛し滅ぼし、いろいろあってアダを愛し、バルを憎み、アダを呑み込みバルに殺される。
で、最後には骨になり蟻塚と花の寝床になり、骸骨が守り育てた褜の中からアダの子が生まれる。バルは自分の子だと信じているけど、アダの子をネピリムが生んだという可能性もあるなあそうであって欲しいなあと思います。バル→アダ→ネピリムと言う感じで三人分の子供かもしれないし。
丸い胴体は、巨大な卵子のようたと思います。

異星生物の生殖をテーマにしたSFといえば、ティプトリーの「愛は運命、運命は死」があります。あれに出てきた雌、リーリルーも赤かった。赤は命の色かしら。

投稿者 なまこ : 22:03 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2010年01月24日

DMCの映画をTVで見ました。

昨日TVでデトロイト・メタル・シティ劇場版のTV用特別編集版をやっていたので観賞。
松山ケンイチがクラウザーさんそのものであり、かつ、根岸そのものであることに感動し、松雪泰子の社長の女王様っぷりにうっとりし、ファンの方々の再現度の高さに感動し、グリとグラが犬であることに笑いました。
アサトさんが、心底嫌な奴になってたり(原作のインストアライブで「お遊戯的」と言ったのは、曲で勝負せずに安易にMCで盛り上げようとしたからだと解釈しているのです。)、原作でも理解不能な相川さんが更に訳の分からない人になっていたり、ちょっと感動的しみじみ方面にながれていたり、シナリオは不満点もありますが、クラウザーさんが現世に顕現あそばされるのを確認する映画としては楽しゅうございました。
六本木ヒルズがクラウザーさんが東京タワーに産ませた子だというのは、原作読者だけの秘密ですね。
でも、何よりも、不自然な犬の声や猫の声や牛の声や効果音や、壁にかかったモザイクがこのTV放映の素晴らしさのキモなのではないかと思います。きっと、そのうちDVD借りて、劇場版ではどうなっているのかを確認しようと思います。
ジーン・シモンズ、なんか凄く楽しそうです。いいのか? 本当にいいのか? ジャギ様はメイク同じでもKISSのメンバーじゃないぞ。

で、TV放映やばそうといえばそういえなくもないということで強引に話題つなげます。最近頭の中ぐるぐるしている曲。マリリン・モンローノー リターン 野坂昭如

十人の女学生は多分、放送禁止だろうなあ。バージン・ブルースはどうだろう。

投稿者 なまこ : 23:36 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年12月05日

君はプリティボーイ

ちょっと気になることがあったので、アマンダ・レアを検索したわけです。
ダリの愛人モデルを経てディスコシンガー。70年代半ばにボウイやロキシーの周囲にいた人。
低音でごつめの体型。妖艶な美女。性転換して女性になったという触れ込み。そういうのが大好きだった雌餓鬼のころの私は、ロキシーのアルバムのジャケットを見るたび、時めいておりましたよ。
70年代半ばに売り出して、ずいぶん後なってから実は生まれつき女だったということをカミングアウトしたとかしないとか性別についての真相は闇の中です。
で、何が言いたいのかというと、かの「ブロッケンブラッド」のシュルツ健一君ことスーパーアイドル・ノイシュバンシュタイン・桜子ちゃんのデビュー曲は「君はプリティボーイ」ですが、アマンダ・レアにも「プリティボーイ」という曲があるということです。
偶然の一致だとは思いますが、作者の塩野干支郎次氏、ネタ元の幅の広さが半端じゃないので、これが元ネタという可能性も捨てがたいです。
「ブロッケンブラッド」は「大魔法峠」とともに、日本に於ける魔女っこ漫画の双璧だと信じております。みんな読んでしまえばいいんだ。

投稿者 なまこ : 13:09 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年11月29日

いつか見たような気がする、幸せの国。

コミケの原稿……ええと、まだ、かろうじて11月ですよ。

というわけで、「よつばと!」九巻感想。
今までにも増して事件性が排除された日常話が心地よいです。

・表紙、久々に「空気遠近法」という言葉を思い出した。鮮やかな黄色い傘とレインコート。朧な遠景。
・まず店全体に吸い寄せられて、とーちゃんに誘導されつつちょっとずつ絞り込んで、棚の一番奥で「やあっ」て感じで手を挙げてる個体を「発見」して、ぎゅっとしたらめぇぇぇぇっと挨拶されて「本物のジュラルミンだ」
凄いなあ。
・ジュラルミンが手に入ったら、恵那に怒られてしょげてたことをすっかり忘れているよつば。子供ってそんなだよなあ。
・焼き肉屋で他愛のない会話する大人気ない大人三人と、あまり構われないのを良いことに、勝手に行動しているよつば。ソーセージ手づかみにしてトングで夾み直しているのが素敵。
・よつばとやんだが滅茶苦茶仲良くなってる気がする。
・台所でかあちゃんと会話しつつ自然にお手伝いしている恵那。綾瀬家の娘は本当に躾けがいいなあ。うちにも家事しに来てくれないかなあ。
・部屋の隅で積み木できりんを作る風香の無視されっぷりに受験生の悲哀を感じる。まだ二年だっけ。風香の大学受験の話なんて、作外時間じゃ十年くらい経たないと描かれないよなあ。
・ジュラルミン購入前の論争で、よつばに対する自分の態度に思うところがあったのか、その後一生懸命お姉さんをする恵那が可愛い。末っ子だから、自分もお姉さんになりたかったのかしら。
・「甘い。飴だけに」の台詞に、あさぎの中の確かな浅瀬家の血を感じた。
・熱気球。草滑り。ひたすらはしゃぎ回る子供を眺めつつ、疲れ切った様子の大人三人組。「飴くらい買いますよ」が負け惜しみっぽくて素敵。いくら子供っぽくはしゃいでも既に子供ではない。
・とーちゃんは、綾瀬家にとっては「お隣のよつばちゃんの父」なんだな。だからみんな無警戒。
・おたかいピンクの象を皿に載せたり、余所の家でコーヒーぶちまけたり、焼き肉屋での危なっかしい手つきな、気球からジュラルミン落としたりや、今回も惨事の予感が何度もあったわけですが、修学前の子供が一人で外出したり留守番したりしても安全な街。(一巻の第一話なんて、リアルに考えるとあの回だけで三回くらい命の危険がある)。休日潰して子供の相手してくれる独身の友人。新参の不審な父子家庭の詮索もせずに子供の面倒はみてくれる隣人──しかも異様に躾けがよくそれぞれ別の個性ながらも性格が良い美人三姉妹──ってのがこの話の最大のフィクション部分だから、そこにつっこんだら世界が消滅するわけで。このまま、どこにもない幸せの国が存続しますように。

投稿者 なまこ : 14:58 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年10月04日

落照の獄

夕べは、夜11時20分になっても真マジンガーは始まらずTVの前に座る必用が無いのだと思うと寂しいものがありましたが、みなさんはお元気ですか。
続編の発表は未だありませんし、やるのかどうかも不明ですが、年の功で待つのには慣れてしまっているので、別にかまわないのです。毎週、11:20分になったら、TVの前に座り、25分間じっとしていましょうそうしましょう。
で、十二国新作です。たったの一年七ヶ月ぶりです。YomYom発売が、真マジンガーの最終回と同じ日だったので、感想が遅くなりましたが、十二国記新作「落照の獄」読みました。
十二国記の外伝で、既存のキャラが登場しなかったのははじめてのような気がします。それと情景描写が少なかったのが残念でした。

今回、「帰山」や「風の万里 黎明の空」で触れられた、凋落する柳国のお話です。
おさらいすると、
・柳は傾きかけている。(海岸に妖魔が出る)
・柳は、帰山現在で建国120年余。10年目頃には、あまり長続きすると思えなかったが、50年目頃には水も漏らさぬ法制度が整備され、揺るぎない王朝になりそうな国に豹変した。
・柳は名高い法治国家であり、その法に則っていさえすれば、王が何もしなくても国が治まるように出来ている。
・柳王は近年、法制度を恣意的に壊すようなことをしている。柳王は政務に飽いていると推測されている。
帰山によると、傾き賭けた国では、まず人々が浮き足立ち、次に不安げになり、最後には妙に明るくなる。ということですから、この話は「妙に明るくな」っている帰山より少し前の話と思われます。多分、国民は国が傾いていると感じているものの、まだ妖魔は出ていない頃。
198年でも123年でも大まかに言えば「120年」。落照の獄の時期と帰山や風の万里の時期には何年か隔たりがある。でも最長でも10年の隔たりはない。それだけ、急激に柳は傾いた、ということなのでしょう。帰山の時期には、もう海岸に妖魔が出るようになっているのです。

楽俊が祥瓊に語ったところによれば、芳は柳の制度を真似して法を整備したということです。しかし、芳では、法は更正の為でなく、むしろ民への見せしめのために行われ、どんどん苛烈になり、民の処罰感情を遙かに超える刑罰が行われ、国は滅びた。
今、柳国で慣例の法では民の処罰感情が満足しないような事件が起きてしまった。しかも、作中で語られているところでは、これは顕著な一例であって、特異な事例ではない。だから、秋官が自分らで判断しなければならなくなった。
量刑にあたって、このお話に出てくる官、瑛庚、太子はじめ、みんな立場の違いはあれ、結果が「法に則しているか否か」が最重要事項になっています。きっと、この国は法を守ることが国家の運営であり、法に則って何事も決めれば宜しい、自分では法に則ってるかどうか以外は判断する必用が無い。ということだったのだと思います。
狩獺のバックボーンが全く語られないせいで、問題の性質がクリアになっています。初犯の時は殺す気はなかった。そのうち、簡単に殺人を犯すようになった。あまつさえ、凍った人間を橋として使うことすらした。そして「桃代酒代ともに十二銭」。殺さなくても良い子供を殺すに至った原因がどこにあるのか全く分からない。身の上話でもされれば同情したり憎んだりできるかもしれない。異常者だとわかれば切り捨てることができるかもしれない。でも、何も分からない。今目の前にある事象だけで判断しなければならない。逃げ道は無い。
連れ添った妻の心情を理解できず、納得させることもできない瑛庚には、わかったつもりになることすら許されないのかもしれません。

芳や先の才は、王が自分の理想から外れたものの存在を許さず。それが国が傾く原因になった。で、柳の事例は外れたものの存在を許さないという人間的な積極的な意志とも違った、単に「想定していないものは処理できない」という身も蓋もないものを感じます。
プログラマーの言葉で言えば「想定外のデータがインプットされた場合は処理を終える」で「データ例外です。システム管理者に連絡してください」というメッセージを出力する。そんな感じです。その段階では、そのデータが何故何処から流れて来たかという判断も、そのデータをどう扱うかの判断もしないのです。
上手くできたシステムに頼り切って、その枠に上手く納まらないことには対処できなくなってしまっている。何の為の法かを議論するばかりで、どういう方針で行くかというビジョンが無い。

想像ではございますが、きっと、柳王様は、もの凄い優柔不断か怠け者で、自分で考えて判断するのが面倒なので、建国10年過ぎてから誰かに法を整備して貰ったんだと思います。法制度は単に国の運営の為に便利な道具であり、柳王の政治的なビジョンを反映したものでは無かったのでしょう。そして近年システムの設計者が居なくなって、王が自分では仕組みが理解できないものだから、場当たり的に対処しているうちに恣意的に法制度を壊すようなことになっているんだと思います。
本当のところはどうなのか。分かる時が来るのを信じて待ちます。今のままでは、「桃代酒代ともに十二銭」と同じように中間結果しかわからず、そもそもの原因が何であったのかがわからない、徒な不安を抱えつづけなければならないのです。

私が十二国記を読み始めたのは「風の万里 黎明の空」までが刊行されていた時期でした。やたら評判が良いので読んでみようと思い殆ど予備知識無しで読み始めました。予備知識は無いものの、陽子が女王になることは知っていたので「月の影 影の海」で陽子が自分に赤い毛皮が生えてくる悪夢を見るところで、「陽子は妖魔の女王様になるんだ」と思いました。
上巻で挫けそうになる夫を、「下巻に入ったらすぐに正しい鼠さんが出てくるからそれまで頑張れ」と励まし、無理矢理読ませました。
(あの後、社会党(現社民党)が短い政権を取ったり、阪神大震災が起こったり、オウム事件が起こったり(そして死刑廃止論が下火になったり)いろいろありました)
今、「月の影 影の海」の上巻だけを読んだ時のような収まりの悪い気分です。本編の続きを待ちましょう。
楽俊に会える日を楽しみに。

投稿者 なまこ : 16:47 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年09月03日

十二国再び

タイキガフアンテイニナッテイル
と聞くたびに、彼の国はあちらだろうかと呟きながら、東の方を見遣ります。
蓬莱のみなさま、お元気ですか。すっかり秋ですね。
そういうことで、YomYom12号 9/26発売で、十二国記新作掲載の模様。
丕緒の鳥から、一年半ぶり。たったの一年半と言うべきか。
祠の柱を支えながら待ちます。

余談ですが、以前「丕緒」という署名の文書を見ました。丕緒さん、実在するんだ。

投稿者 なまこ : 22:42 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年08月20日

マヤー再び

夏コミ終わってからこっち、パチモン大王握りしめながらいつのまにか寝てるような生活です。そろそろ復帰せねば。

漫画感想二点
・「あずまんが大王」新装版 三年生
マヤー襲来の回、ほぼ全コマ描き直しには驚愕しました。拘りというのは、余人には理解できないものですが、二種類の違いを楽しめるので幸せ。
天然記念物を飼うことが云々という批判が連載当時からありましたが、あれは雑種なので、いいのです。きっと、巨大化して榊さんを背中に載せて西表島に君臨し100年くらい生きると思う。
かみねこは、榊さんとボスの座を争おうとしているに違いないと思います。で、かおりんはマヤーと榊さんの寵愛を争うといいと思う。そして玉砕するといいと思う。


・恒例のガンガン連載版 鋼の錬金術師感想、ずいぶんと遅くなりましたが、かなり簡単に一応。

・佳境も1年以上つづくと、どうしていいかわからないが、毎月、先月よりももっと凄えぜ状態なのが凄い。
・ホムンクルス対決。グリリンVSラース。フー爺さん参戦。たぶん次はランファンも参戦。ラース側には夫人が参戦してほしい。
・大総統生還の報せで生き返る中央軍。嗚呼カリスマ。
・で、ブレダの臨機応変っぷりに乾杯。
・熟女の便所スリッパで殴られ、軍靴で蹴られ、また便所スリッパで殴られる。そういう趣味の人には堪らない状況かも。
・スカーに礼を言う中尉。何かのフラグのような気がしないでもない。
・金歯錬金医者登場。約束の日は約束の時間にさしかかったのか。
・中央に向かってるアル君組、プライド組が到着するのはいつかしら。

投稿者 なまこ : 19:09 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想

2009年07月22日

でもくらちゃん Released

約束の日は分厚い雲に太陽が阻まれ、70%かけたくらいでは、空も暗くならず、日蝕を全く体感できなくて悲しくてしかたありません。
コミケカタログ買ってきました。当日に向けて頑張らねば。

大きな書店に行ったので、なかせよしみ氏の「でもくらちゃん」も買いました。
でもくらちゃんは、二組の双子から産まれた二組の双子から産まれた四組の三つ子です。
でもくらちゃんは、十二人いて、みんな同じ姿形をしています。
でもくらちゃんは、みんな同じ行動を取りますが、他の個体の行動を模倣していてるからなのか、CPUを共有している、アルゴリズムが共通しているなどの理由なのかは不明です。
でもくらちゃんは、自我が無いように見えますが、識別記号を外されると、自我が崩壊します。
でもくらちゃんのお母さんたちは、四人とも姿形がそっくりです。
でもくらちゃんのお父さんたちは、遺伝子の運搬をします。
でもくらちゃんは、多重胎児ではなく、謎の群体生物にちがいありません。
でもくらちゃんの単行本は、同人誌や徳間の「スニーカーズ」に発表されたシリーズ作品をセレクトしたものです。
でもくらちゃんは、今月のComicリュウにも載っています。
なかせっとライブラリや、SF-JAPANの連載も単行本になるといいと思います。

投稿者 なまこ : 18:41 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年07月03日

雨にかくれて、とこしえに。

Amazonからいろいろとどいた。
華不魅「鉄錆廃園」(感想は、来月完結編を読んでから書く。待望。感慨無量。良く出してくれました)
真マジンガーのサントラ。(いろいろ作業用BGMに最適。あのワルツがあしゅらのテーマでなく、ブロッケンのテーマだったのが哀しい)
そして、夫が買った「崖の上のポニョ」
動く絵


という意味のアニメーションとして最高。
これが作られた理由に、あの「息子のゲド戦記」があるのなら、あの最低の映画にも存在価値は少しはあったということだ。
ふくれあがる海。豊穣の海。
もうね、冒頭のエフェラとかポリプとか、めくれるクラゲとかでね。もう、それだけで環境ビデオにしてオオケエ。

それ以外の部分。世界実は滅びてるだろ、とか、クトゥルーとか、嫌な人魚姫とか、足で歩くってなんだろうとか、5歳の子供が居てなお夫にラブラブな妻は男のファンタジーだとか、そういう細かいことはともかくとして。

世界の平和を保つために、5歳の息子を売った母。
自分が何と契約したか分かってない、5歳の少年。

まあ、そこはそれだ。
絵が動くというのは凄いことだ、と、思う。


ところで、雨です。
逃げた方がいいのでしょうか。

投稿者 なまこ : 22:40 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年05月19日

第七話 伝説! バードス島の機械獣! あるいは、激闘!錦織つばさ編

ウイルスとかいろいろありますが、遅ればせながら、真マジンガー 衝撃! Z編 第七話感想。ネタバレ多大に含む。

先週の引き、警官で埋まったくろがね屋で女将が、安、先生、クロスを引き連れてどこかに行こうとするところから、今週は始まります。
Dr.ヘルの口ぶりだと、今週こそ、錦織つばさの正体が分かる模様。楽しみです。
甲児は尋問されています。パイルダーの在処を吐けと迫られているのです。暗黒寺、刑事とは思えない凶悪さです。シローのことを引き合いに出して脅迫までします。
二日目の夜が更けたわけです。熱海の電力は、光子力研が供給しているようです。
晴れた夜の月明かり、倒壊したビルに寄りかかるマジンガーの頭部のブルーシートは外れ、そこにパイルダーが存在しないことが明かです。
シローが椅子で寝ています。誰か、毛布くらい掛けてやれよと思います。前回供された丼は空になっています。タクアン一切れを残して食い尽くされているので、カツ丼だったのかどうかは判然としません。
マジンガーの頭部によじ登って、日本制覇の為の計画を語るボスの律儀さが愛しいです。周りの様子とかが見えていないのでしょうか。きっと、70年代初頭くらいまでは日本中に蔓延していたと思われる番長は、世界の状況の変化に耐えられずに絶滅してしまったのにちがいありません。
るるるると、やって来たガンマンは、第一話に出たくろがね屋の「へんな奴」の模様。くろがね屋、マジンガーをどうするつもりなのでしょうか。ところで全然関係ありませんが、超合金Zなのに「くろがね」すなわち鉄の城というのはどういうわけなのでしょうか。

シローが目を覚まします。誰か状況を教えてくれる人を探そうと立ち上がり、暗い中、何かに躓き転びます。
立ち上がると掌に血。足下に死体です。警官の死体です。部屋中死屍累々です。
慌てて、ファンタスティックな永井デッサンそのもののガニ股走りで兄の独房にかけつけると、そこに暗黒寺が現れます。シローを追う暗黒寺を掴む甲児。手に残る歯の付いた皮膚。暗黒寺の顔の下半分が蒼く光っています。そうです。暗黒寺の正体は変装したあしゅら男爵だったのです。赤黄みどりさんもしくは牧村美樹ちゃん似の婦警さんは無事でしょうかそれともあれも鉄カブトだったのでしょうか。
その頃くろがね屋では、警官が離れのような部屋の扉を開こうとしています。それを止める仲居の老婆。顔はあばしり一家の怪談話に出てきた旅館の女将にそっくりですが、役名は「菊之助」です。菊ちゃん、老けたのでしょうか。それとも、中に何か入っているのでしょうか。
中にあったのはパイルダー……ではなくて暗黒寺。サービスの寝乱れた浴衣にパンチラです。そうです、暗黒寺はくろがね屋で寝こけているので、警察署に居られるわけはないですね。暗黒寺、くろがね屋に軟禁されていたのでしょうか。それとも、やくざはさくざ同士仲良しなのでしょうか。やくざ同士でなくて、旅館と警察ですね。すみません。


突如現れた愛らしい卵型の体型の真ん中に乱杭歯を生やした口を思わせる機関。パステルなカラリング。巨大です。
キ…キッカイ獣と聞こえるのは気のせいです、気のせいだと思います。機械獣です。
アフロダイA出動。鎧袖一蝕たちどころにやられます。色っぽいポーズで脚を交差させ、電撃に吹っ飛ばされていきます。
おいろけ担当としては面目躍如ですが、これでは、あしゅら男爵に「カス」と呼ばれてもしかたがありません。
と、いうことは、第六話ネット配信版の追加部分でロボット軍団を「役立たず」と言っていた暗黒寺は、やはり偽物なのでしょうか。

暗黒寺-あしゅらの変装が取れると同時に、警官隊の変装も解けてあしゅら軍団の鉄カブトに変わります。何か光学的な変装だったに違いありません。あしゅら男爵、ちゃんと戦略を考えていて凄いなあ、と思います。
場面変わって、熱海警察の屋上にシローを追い詰めるあしゅら。子供の命が鼠よりも軽い永井漫画なので絶対絶命です。
そこに現れたのは、我等が学生ゲリラのアイドル……ではなくて、旅館の女将の錦織つばさ様。お前にとっちゃ死に神さと言いあしゅらの肩に手を置くと、青白い火花が散ります。静電気が凄い人なのでしょうか。否、何か強力な攻撃のようです。どういう仕組みですか。
つばさ様、びびるシローを「こいつと私とどっちが怖いかい」と脅しつけてます。これで、つばさ様がシローの産みの親という線は消えたかな? と思いますが、オリジナルストーリーとはいえ、「ススムちゃん大ショック」の永井豪が原作ですから、まだ油断はできません。
場面替わって甲児の独房。くろがね屋クロスと安のお出迎えです。クロス、ドアを残して周囲を崩しています。そして、律儀にドアから出て行きます。その上、正面玄関から脱出。鉄カブトに阻まれると先生が一刀にしてなぎ倒し、安が巨大梅干し様爆弾であとかたもなく吹っ飛ばす。
余談ですが、くろがね屋の面々、クロスはまだしも、他が門土にコケにされる羅刹組の三下とか、ジャックにあっさり殺されるキングの店の用心棒なのは何故なのでしょう。爆弾つかうなら、あばしり吉三初期覆面バージョンとか出せばいいのに……と思いましたが、旅館の従業員にそれは、いくらなんでもあれでしょうか。今でもかなりあんまりなので、かまわないような気がしますが。
おいといて。
屋上では、あしゅらがとどめを刺されそうな気配。
Dr.ヘルの回想が続いています。
20年前、顔色は普通なものの当時からDr.ヘルと名乗っていた彼は、助手の錦織つばさと一緒に、兜十蔵のもとを訪れるのです。二人で世界征服をしようと申し出たわけではなく、古代ミケーネ文明の埋もれた巨大ロボットを探す目的だったのです。難航する調査の間、離れていった仲間の写真。アルフォンヌ・フォン・シュタインベック三世が居ます。吉永-ヒゲゴジラ-小百合先生が居ます。男女主人公系キャラも居ますが、誰だか判然としません。
で、ようやく見つけたバードス島、扉を開けると吹き出す怨念。十蔵とヘルがワルツに乗ってくるくると回ります。怨念に当てられたヘルは、世界征服を決意しますが、それなのに、つばさ様に島ごと破壊されてしまったという話です。
で、つばさ様は「あしゅらの産みの親」らしいです。まさかお母様ではなくて作成したという意味だと思いますが、油断はできないのです。
場面替わって警察所の屋上、あしゅら絶体絶命の場面に乱入したのはおじいちゃんの仇をみつけて、鉄カブトの剣拾って涙ちょちょぎらせながら階段を一気に屋上まで上がってきた空気の読めない甲児。あしゅら、一命をとりとめます。
つばさ様から逃れたあしゅらが「機械獣ノナカーゴエイチつぅぅぅぅ」と叫んだところで次回につづく。
ジムマジンガことピグマン子爵が、まるでヒロインを救う正義の味方のようにあしゅら男爵を助けにあらわれる模様。

ところで、Dr.ヘルが錦織つばさを憎んでいることは嫌というほどわかりますが、錦織つばさの正体はさっぱりわかりません。
女学生ゲリラつばさ党の怪力無双のリーダーにして、関東やくざ羅刹組の組長ですか? 違いますか?
そのどちらとも、キャラ違っていますが、(強いて言えば、バイオレンスジャック黄金都市編、クロスの仇討った後のバージョンかしら)原作版よりも凶悪なのが嬉しいです。

今回の不満点:ナレーションが少ないこと。
ではまた来週「誕生! あしゅら男爵!」

投稿者 なまこ : 19:32 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年04月13日

火力全開。

「今、真マジンガーのネット配信版見たり、テーマ曲歌ったりするのに忙しいから」と言って、いつも碌にやらない家事を更にさぼっていたら、夫が「宗教だからしょうがないよね」とあたたたたかい言葉を下さいました。
暗黒邪神教ですね。そうですね。
あばずれ一家とか、ハレンチ女学園とか、いやはやなんともとか神薔薇あけみお姉さまとか、温泉で惜しげもなく伸びやかな肢体を晒しまくる兜十蔵博士とか、エプロンとか肉と雀とか牛乳とか、甲児の切れ面が門土か明のようであるとか、番長連合いいなあとかいろいろぐるぐるですが、そこはそれとして。

毎月恒例ハガレンネタバレ感想でございます。

ハガレン二期アニメ2話目は録画しましたがまだ見てません。
1話目は、ギャグとシリアスのバランスが悪くて、流れがギクシャクしているのが気になった。
原作ティストにしようとしているのはわかるけど、誌面ではページ数やコマ数にかかわらず、読者が読む速度を調節できるところを、アニメでは、強制的に決められただけの時間が流れてしまうのが敗因かと。

ガンガン連載版
・情報を押さえるのはセオリーですね。頭脳派ブレダとハッカーフュリーが居るのは大きいっす。
・占拠されている放送局で、電話に局の人間が出るのはいいのか? と思った。セントラルも気付よ。
・とはいうものの、占拠した側の情報を余計に渡さないために、敢えて局の人間に電話とらせるのはアリかしら。
・そこはそれとして、いずこも変わらぬマスコミ魂に拍手。
・亭主の事故を知って、崩れ落ちる大総統夫人には、良い結末が待っていて欲しい。大総統、突然現れて、夫人助けて、いずこともなく去っていったり……しないだろうなあ。
・ひさびさの中将。一コマだけだから、断言はできないものの、まだ東部の演習場に居る模様。
・マリア・ロス生存に気付いたブロッシュは来月あたり参戦かしら、参戦して役に立つかしら。
・エンヴィーの名誉返上汚名挽回っぷりが愛おしい。
・「ふたりっきりの時はリザって呼ぶのよ」というカマしが咄嗟に出るあたり、1.いつもそう呼ばれることを夢見ている。 2.いつもレベッカあたりにそういう探りを入れられている。 3.以前そう呼ばれて銃ぶっ放したことがある。 私的には3を支持。
・増田大佐リミッター解除。左右撃ち分け、ピンポイント、大出力と自由自在臨機応変に切り分け。お得ですよ、奥さんっ! な感じです。
・心が暗黒面に陥るよりも何よりも、クーデターのトップが冷静さ失ったら駄目でしょう。
・そして、暗黒面に陥ちそうになっている大佐の顔が、人気投票ページの大佐と同じ顔になっているのが楽しいです。
・で、忘れていたけど、焔大出力サービスのその奥で、ホーエンハイムとお父様は何しているんだろう。
・今月も、経過時間30分未満かしら。出しかけている市場の店の看板に10:30~の文字があるところと、魚山盛りの笊から見ると、約束の日はまだ午前中。約束の日終了まで、あと半年~一年くらい?

人気投票
・主人公連続一位は正しい少年漫画であるなあ。
・イズミとアレックス10位外、オリヴィエ様8位入り。アームストロング家票と強い熟女好き票が流れたか。
・リン、グリリン、グリードが別集計でなかったら、どうなってたんだろう。
・エンヴィーが相変わらず上位に居るのは、おおきく可愛くなったり小さく可愛くなったりして素敵だからですね、そうですね。

単行本22巻
・最終章まで生き残ってる、ヨキやマルコーさんやピナコも、背表紙にして欲しい。
・アル君がハインケルさんを助けたのは、やはり猫だからなのですね。
・表紙の、トリシャの写真の横に飾ってあるのは、アルが錬成した木馬かしら。

そういうことで、刮目して次号を待つ。

投稿者 なまこ : 17:20 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想 /真マジンガー

2009年03月22日

シェエラザード

大磯旧吉田茂邸火災。先週、浅田次郎の「シェエラザード」読んで、大磯で隠居している政界のフィクサーが出てきたので、妙な気分です。

それにかこつけて、シェエラザードの感想。ネタバレあり。

二次対戦末期、軍に徴用され、赤十字の物資を運ぶ弥勒丸。豪華客船として作られた「彼女」の中では、大本営参謀がスゥイングジャズを聴きながら指を鳴らし、臨時招集の少年にまでニューグランドのシェフが作った本格的なフレンチが供され、軍属であるはずのクルーは、外国航路の豪華客船のスタッフとしての態度を崩そうとしない。そして、敵国の船艦がうようよするなかを悠然と航行するそんなあり得ない楽園。
主人公の元銀行屋は、別れた女房になんの気なしに女と寝た話したり、本当にどうしようもないやつですが、そんな男に運命感じてると思ったヒロインは最後の最後で、わけわからん理屈で彼から離れる。
彼女はヒロインでなく、弥勒丸と同じ「男の憧れの対象である、理解できないなにか」だったのだと思う。
ヒロインは人間でなく、光の塊になって敵性国の戦艦を魅了しながら夜の海をく船。
所詮、男には理解できない、高貴なる女神。
「魚雷を同時に四発被弾しなければ沈まない」難攻不落の彼女を沈めたのは、多分哀れな美少女の証言で、彼女に通訳をした少年を船に載せた大本営参謀は船とともに沈み、哀れな少女を助けた海軍中佐は、永遠に自分が「彼女」の死の原因だったことには気付かないまま、少女と少年が幸せになったという夢を見ている。
そして、「いらん親切のせいで」看護婦を殺してしまった少佐の苦悩を理解しようとはしない。
それがとても悲しい。
これは理解できない理想の女に憧れる男の話なんだと思う。
女の方は、男の馬鹿さ加減に失望するでも迎合するでもなく、そういうものだとあきらめている。

蒼穹の昴を読んだ時も感じたんだけれど
浅田次郎の小説は、登場人物が、自分が正しいと思うことを貫いている。
誰もが信念に生き、誰もが自分なりの真実しか知らない。
そこがとても好き。

それはともかく唯ひとり生き残ってる人がパン焼きさんだと分かったときは、嬉しかった。
中嶋ベーカリーの三食パンが食べたい。

投稿者 なまこ : 18:05 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年03月07日

20世紀少年 その2

そろそろ杉の子を孕めそうな案配の季候ですが、皆様お元気ですか。

で、20世紀少年です。まだひっぱります。通読ではないですが、読み返しました。
これ、1970年代へのオマージュとして読んでいた私には面白かったのですが、それでもラストがとてもひっかかる。
以下ネタバレにつき追記。

そのひっかかりの正体が何かというと、ともだちの正体については別にいいんです。
最後の方では、「お面を被ってたら誰だかわからない」というのが強調されていたんで、何となく、釈然としない解決になりそうな気がしていたし。ケンヂの台詞が真実を言い当ててるかどうかもわからない──正体がカツマタ君でない可能性もあるし。
そんなことより何より、ケンヂの犯した罪のことが、22巻目になるまで出てこないことなんですわ。
読者にすら告白できない罪だったのだ、と思えないこともありませんが、もっと早めに、ジジババの店になんかひっかかりがあることくらいは仄めかしておいてほしかった。
ケンヂの姉が作ったウィルスのせいで、世界は滅亡に瀕し、ケンヂの罪がきっかけで悪の道に入った「ともだち」は死に、ケンヂグループの子たちは、みんなヒーローになりました。
って話だと思うと、なんかわりきれない。
罪を告白することでヒーローになったケンヂにも、ボーリングブームが来るまで死ねないという神様にも、「でも、ともだちはもう死んじゃったからやりなおせないし」と感じてしまう。
「きみたちは、商店街の寄り合いじゃないか」というヤン坊マー坊の言葉が目に滲みます。
周り中、みんなケンヂに振り回されて生きていて、唯一(二人だけど)ケンヂのことに執着してないヤン坊マー坊がすがすがしい。

あまりにも、世界がケンヂ中心に廻りすぎているので、こういうことなら納得できるような気がします。

ケンヂくんは、クラスの人気ものです。
ある日、ケンジくんは、駄菓子屋のおばあさんが居ないときに特捜隊バッヂを持って行く子を見かけて、自分も、特捜隊バッヂを持って行ってしまいました。でも、その子は、ちゃんと当たり券と引き替えに、バッヂを持って行ったのです。その子は、ケンヂくんの盗みの濡れ衣を着せられ、駄菓子屋のおばあさんに酷く叱られて、みんなにいぢめられます。
それでも、ケンヂくんは、自分がやったことだと白状することができません。
その夜、ケンヂくんは、夢を見ました。
おおきくなったケンヂくんは、好きな女の子に告白することもできず、バンドをやっても上手く行かず、実家をコンビニに改造しても全然流行りません。しかも、ケンヂくんが正直に罪を告白しなかったせいで濡れ衣を着せられた子は死んだことにされてしまい、悪の道に進み、ケンジくんが考えた悪者と同じことをして世界を滅ぼそうしてしまうのです。ケンヂくんが考えたお話では、そこでケンヂくんたちが正義の味方になって世界を救うはずなのですか、ケンヂくんは、悪いもんなのでヒーローになれません。
そして世界は終わりました。
朝起きたケンヂくんは、ジジババの店に行って、みんなの前で正直に罪を告白します。そして、その子とともだちになる約束をします。
ケンヂくんは、ヒーローにる資格を失わなくてよかったですね。

本当に、そういう話なのかもしれないと思えてきた。
最後の方になればなるほど、何が事実で何が記憶違いなのか、誰にもわからないような仕掛けになってるし、なにが真実でもおかしくない。

徹頭徹尾、ケンヂのインナーワールドの話。
そう考えると、ケンヂが幼い頃しか知らないカンナが、ヒロインであるにもかかわらず、どんどん影が薄くなっていくのも、宜なるかなと。
面白い話なんだけど、些かやりすぎってーか、時系列混乱させすぎってーか、尺とやりたいことが合ってないってーか、そんな感じ。

それはともかくとして、遠藤賢司のCD、東京ワッショイとか宇宙防衛軍とかが、欲しくてしょうがない今日この頃です。
モスラよこたう東京タワー♪ だっけ。

投稿者 なまこ : 17:52 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年03月01日

20世紀少年

週末、家に籠もって、今更ながら、20世紀少年21世紀少年を一気読みしました。へとへとっす。
昔、FENをエッフィーエヌでなくフェンと呼ぶ人のことを馬鹿にしていたなあ、私が間違っていたのかなあ、とか、昔、神戸の伯母の家に一週間止まって大阪万博行ったなあ、ガスパビリオンのレストランのレモンコーラが一番印象に残ってるなあ、とか、中学の時放送部で無断で昼の放送でミカバンドの黒船かけたら、先輩が飛んできて止められたことがあったなあ、とか、Drキリコとか敷島博士とか、主人公エンドウケンジかよカレ~ラ~イス~♪、とか、想い出ぼろぼろ状態です。
つまり、わたしは、ジャストこの世代。
以下ネタバレ含む。

自分らがいじめっこだったという自覚が全くないヤン坊マー坊に、いじめっ子のイディアのようなものを感じ、ドンキーのまっすぐさに羨望を感じ、ロボットに対する世代による思い入れの差を楽しく思い、もうあんなものを作りたくないと言いつつも満足いくもの作りたいというリベンジの意味を強調されると説得されてしまう敷島博士に思い入れつつ、スケコマシ男のビジュアルがイプシロンにそっくりなのがちょっとアレだと思い、刺青神父にトキメキを感じ、ヘルスエンジェルのお哥さんたちに侠気を感じ、正義の味方は死なないんだからケンヂが生きてて当然と思い、自分の漫画を必死で守備隊に読ませる氏木氏に共感し、演奏していると撃たれない……なわけないだろ、に、納得し、かつまた、ラスト「ともだち」の正体はすっきりしないものの、そのすっきりしなさこそが作者の狙いどおりのようでもあり、かつまた、正体が分かってめでたしめでたしの話でなくて良かったと思う気持ちの方が強く、かつまた、60近いはずの秘密基地メンバーの格好良さは尋常ではなく、かつまた、体育会系ヒロインと理数系のマドンナ二人のあまりの格好良さのせいでバンギャ系中山律子と救世主の存在が霞むほどであることを思うに、ああゆう熟女に私もなりたいと切望してしまうのですが、今から頑張れば喜寿あたりでなんとかなるでしょうか。
で、カツマタの件がどうにもよく理解できないという私に対する「男子の間では濡れ衣事件以来死んだことにされたけど実は生きてたと思う」という夫の助言をふまえつつ、カツマタって且つ又かしらとか思いつつ、また読み返してます。

時は今、もう21世紀も10年近く、二度目の滅亡はすぐそこ。
これ、リアルタイムで読んでたら、また違う感想だったかもなあ。

投稿者 なまこ : 23:06 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2009年01月24日

横綱大社長

先日ふと思い立って、「横綱大社長」で検索かけてみたら、一昨年に単行本化されているのが判明したので、アマゾンで「ゾルゲ大全集上下」と「えびいぬ君」を購入。
臨時収入があったから、新しい靴買うつもりだったのにっ! 何故こうなってしまうのか。
リアルタイムで読んで、切り抜きも保存してあるのですが、ところどころ抜けがあるので、もう読めないものとあきらめていたのです。

大まかに説明すると「希代の横綱・大磨仁が、父の急死により会社を継ぎ、相撲力によって日本を制して、アメリカを制して、パーチャル世界を制して、宇宙からの侵略を食い止める」というお話です。
土偶馬三兄弟が良い味出してました。常に滂沱と涙を流しながら親衛隊長を勤める次男、ミヒャエル・セルゲノ山が好きだったな。
で、十数年ぶりに通して読んでみると、記憶していた以上のアレっぷりです。
つっこみ入れるためだけに存在する主人公(なのか?)星の存在とか忘れきってました。
もともとが出落ち系のネタなので、連載は無理があったとはいえ、いきあたりばったり、勢いだけ。ひとつの作品としての同一性の保持など一顧だにしないところは、永井豪先生に通じるものがあるかもしれないような気がしないでもありません。
他の作品も全て、その調子です。
最終回で、編集に大幅に書き直しを命じられた、という話を聞いて、天才は報われないものなのであるなあ。と思っていたのですが、今回真相を知って呆然。
勝手にネームと違う原稿描いたのが問題になったって、そりゃ問題になるのがあたりまえでしょうがっ! 新人だからって問題じゃないっす。
岡野哲ことゾルゲール哲ことゾルゲ市蔵先生、その後もそのスタンスを貫き通し、世間を舐めきった所行で縦横無尽に存在していらっしゃるようです。
嗚呼っ! 宇宙よ。しあわせに、なれっ!

投稿者 なまこ : 12:27 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2008年11月12日

疾風怒濤

間が悪かったせいて半年越しになったけど、古川日出男「13」読了。
初期作のせいか、文体がこなれて無い感じがあるものの、イメージの奔流はいつも通り。
かくて天使は鋏を振るい、痛みに満ちた世界を切り刻み、再構築する。

先週、東京バレエ団のくるみ割り人形観てきました。バレエ、久しぶり。首藤君、久しぶり。
楽しい舞台でした。
せっかく上野文化会館なのに、仕事終わってから行ったので、隣でやってた琳派展も菌類展も観られなくて残念。

で、いつものハガレン。ネタバレです。

・アル君とセリムとドームの中。兄よ、頑張れ。
・ヨキ、健在だった。よかった。
・キメラ同窓会。デブとブタとゴリと。あれ、もう一人は? 負傷者だから遠慮したのかしら。
・怒濤の展開。いつのまにか、「約束の日」当日になってたのかしらっ! これからラストに向かって長い一日がはじまるのかしらっ!
・ブロッシュ軍曹、兄弟姉妹沢山。そこら中に散乱したおもちゃが素敵。
・炎が来た時の、兵隊さん達のまんまるい目が可愛い。
・戦闘よりも、命の危険よりも、愛する夫に裏切られたのかもしれないことに怯える妻。で、夫の生死、未だ分からずかよ。
・広い屋敷とはいえ、熊殺せるくらいガタイの良い哥さんたちが、ぎっしりみっしり。暑苦しい。
・オリヴィエ少将にとって「弱肉強食」というのは、「自分が全部殺る」という意味のような気がする。
・ブリッグズは増田組と共闘する気なのかしら。オリヴィエ様、国盗るつもりだと楽しいなあ。
・で、オールスターなのに何か足りないと思ったら、筋肉弟はどうした。
・ホークアイに寄り添うブラハが愛しい。
・この世界には、アイスクリームがある。やっぱり、20世紀前半くらいの技術発展度って理解していいのかしら。
・まさかのロス少尉。チャイナドレスで無いのが悲しい。ってか、シン国との距離はどうなってるんだろう。
・この国の東の果ての雑貨店。つまり、密輸の基地にうってつけってことなのね。
・讃えよ。ハボック雑貨店。
・もう約束の日が来てるってことは、増田に扉を開けさせる展開がいよいよ来るのか?

投稿者 なまこ : 18:58 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想

2008年10月23日

ただ、一冊の本のため。

西遊妖猿伝再開!
潮版十四巻復習して待ちました。
一昨日夫が「神保町ならフライング発売しているかも」と言ったので、「玄奘は十七地論を読むためだけに天竺に行くんだ」と返したら、本気で神保町に行くそぶりを見せたので、慌てて止めました。
とめなければよかったかも。

中断など無かったかのように、さらっとはじまっているのに感動。
悟空の「再開早々余計な殺生はしはしたくないんだが」発言に和みました。


一回り下の友達に説明するため、「ゴーゴー喫茶」でニコ動を検索。オーロラ三人娘の「クールな恋」の動画を見つける。(残念なことに、もう消えてます)→GSタグ徘徊→トンネル天国→ダイナマイツと辿って、
村八分に行き着く。
あああああ、懐かしいっ!
加藤和彦とミカさんがやってた(多分エレックレコード提供だった)ラジオ番組で紹介されたものならなんでも良いものだと思っていた、馬鹿な餓鬼だったところの私は、村八分LIVEのLP持っていましたぜ。
あの、無茶苦茶な言語感覚の歌詞と異様な色気振りまくだみ声ヴォーカル、フジオのギター。
今聞くと、本当に格好良かったんだと再認識。

とりあえず、貼っておく。

【ニコニコ動画】村八分 - にげろ

2008/10/24追記
【ニコニコ動画】村八分/ライブ
セックス・ピストルズをプロデュースした当時のクリス・トーマスのパートナーはミカさんで、ミカさんはミカバンド時代に村八分と交流があった。
なんか、繋がってるなあ。

投稿者 なまこ : 23:56 | コメント (2) | トラックバック | 感想 /

2008年04月12日

炎は何度でも蘇る

聖火リレーから目が離せません。
抗議行動が、見る側にとっては高度なエンターティンメントになってしまうというアンビバレンツ。
手段の目的化の兆候もあることや、対する聖火防衛隊によって聖火ランナーが見えないくらいガードされていることの是非や、それを見る側の思惑はともかく、チベット問題への関心が高まるのは間違いがありません。
あんなに派手に消えても、何度でも蘇る聖なる炎。頑張れ長野(何を?)

非現実の王国で-ヘンリー・ダーガーの謎見てきました。
下手なホラーよりも恐ろしい。人に見せるつもりが全くなかったものが、死の直前に発見され、「見ましたよ」と言われ、あげく、大々的に発表されて解析されてしまう恐怖。
ものを描いたり書いたり作ったりする癖の無い人には、この恐ろしさはわからないかもしれない。

ビッグコミックオリジナル五月増刊号にて「沈夫人の料理人」再開。舞台は時代が変わり1920年代上海。そうか、あの人たち、良いもの食べてるから、ずっと生きているんだ(大間違い)


今月のハガレン。ネタバレ御免。

・機転の利くキメラのおじさんたち。「小さい」と言われても珍しく切れない兄は、成長したのだろうか。←4/13日追記:と思ったら、キメラさんの服のトーンに紛れて、しっかり切れていたのね。流石は、兄。ミジンコの鑑。
・兄のセンスは相変わらず、と言いたいところだが、進化している。リオールの再建に力を貸したりすると良くないと思う。
・いつも車を奪われる可哀相なカップル。
・グリリン大迷走。貪欲故、記憶も手放さない。何人入っているのかしら。
・父は、逆転の錬成陣のことを知っていたのですね。子供達の努力はなんだったのですか。
・新事実「その時が来ていない」。見上げた先には趣味の悪い彫像。
・兄弟は賢者の石ではないような感じだ。だが、まだ断定できないような気がする。
・グリリン、硬化能力健在。
・ちっちゃくなったエンヴィー、死にっぱなしラスト、大迷走グリード、大罪は事実上半減していますか。
・兄弟の心は通じ合っていないのですね。兄のセンスに問題があるからですか。
・早く来月になあれ。

投稿者 なまこ : 19:22 | コメント (1) | トラックバック | ハガレン /感想

2008年04月06日

四月です。

関東平野の南では、散った桜の花びらが、みっしりびっしり隙間無く道路に貼りついて、ひとひとり通れる隙間があっても、きっと隠れてしまうに違いありません。
mixi止めるのはやめました。あいかわらず、質問にはテンプレメールが帰ってきますが、普通に使い続けて、ヤバイと思ったら止めようと思います。

最近読んだ本、感想。

「サウンド・トラック」 古川日出男
 無人島に流れ着き二人だけで暮らしていた子供が救出され、現実世界と折り合いをつける話、かな? と、一瞬でも思った私が馬鹿だった。「折り合いをつける」なんていう生やさしいものではなかったのです。
 歪んだ子育て観に支配される父から弱冠六歳にしてサバイバル技術をたたき込まれた男の子トウタは護るべきものを見いだすと暴走し、くだらない男の枕になる人生に疲れて船から飛び降りた母の道連れになりそこねた四歳の女の子ヒツジコは動きに魅入られ、踊りで世界を手に入れようとする。
トウタは幼くしては小笠原の洞窟に揺れるヒツジコの影に、長じては東京ダンジョンに投影される鴉の為の映像に魅入られ、支配される。最後にレニの性別が明かされ(びっくりした。最後まで性別不明なんだろうなと思っていた)男なんて悲しいものだという感に追い打ちをかける……そうか? 悲しいか? トウタ、滅茶苦茶楽しそうじゃん。一方、ヒツジコはただ踊り続けその力を振るい続ける。
 熱帯の東京。義兄妹の名字は西の地。地上にはジャングル、樹上に鴉、樹間に犬、地下にダンジョン、地上はスコール。イメージの洪水。ああ、うっとり。
 作者、石原都知事が嫌いだろ。ああ、ウィザードリィ初期三部作がプレイしたい。

「それでも町は廻っている」1~4巻 石黒正数
 歩鳥はわけのわからない論理で人事不省に陥った数学教師とどさくさにまぎれて結婚して、その後、さらに混乱した数学教師にゼリーで殴り殺されそうになるといいと思う。
「ネムルバカ」石黒正数
 登場する男どものすがすがしいまでの馬鹿っぷりが素敵。ラスト「毒が入っていたら教えてくれ、答えてくれ」という呼びかけに後輩は「先輩っ!」と叫ぶ。だから、先輩は失踪したのだと思う。二階席(招待券でないっぽいのがいいなあ)から、ステージまで声が届くはずはないとはいえ、インディーズで少しは名が知れていた先輩が完全匿名でデビューしたり、大手レコード会社が総力上げて企画したステージから失踪したりするのが可能な世界なんだから、それもアリだと思う。ひょっとしたら、これは単なるラブストーリーか。
駄サイクル。怖いよ。

 で、「ネムルバカ」につづけて「デトロイト・メタル・シティ」5巻 若杉公徳を読むと、いろいろなことがどうでも良くなります。

ああ、天気がいいなあ。

投稿者 なまこ : 12:38 | トラックバック | 感想

2008年02月29日

丕緒の鳥

六年半ぶり十二国記新作は、降る雪の音のように静かな話。感無量でございました。

以下ネタバレ注意というかなんというか。感想全然まとまりませんが、覚え書きがてら。

・冒頭。予青七年。これだけで、もう、ね。
・最初、白雉を司る官吏の話かと思いました。すみません。それじゃ「射鳥氏」のはずかないです。白雉を射ってどうする。
・金波宮は筆を束ねたように雲海を貫き、宮殿自体に階層があり、その下の方に棲まう人の話。一般庶民でもない下級官吏からの視点でも、王はこんなに遠いものなのだな。
・たった一言の台詞で、あの無能……元へ、あの存在感。景麒健在。
・そして短く語られる、歴代無能女王遍歴。その前の王も僅か60年。慶の麒麟は歴代無能と決まっているのか。
・いざ卓に向かったら、頭の中が空っぽであることに気付いた恐怖。やらないのと、出来ないのとは全く違うよな。
・投げ入れた梨が林になる、100年以上の時。冬には音も無く雪が降り木々に白く積もり、春には梨の花が咲き木々は白く霞み。
・見たくないのに見てしまう。だから、あんまり見えない方が良いし見えるもの少しでも美しい方がいい……と思ったのかどうかはわからない。市井の普通の庶民の感覚のように見えても、彼女も一般庶民から見ると雲上人であり、百年以上も生きている。
・まるで永遠の学園祭の準備のような雰囲気。長い時をそうやって過ごして、心が沸き立つようなものをと考えている人が消えて。
・「国から女を追放する」というのは、こういうことなのだなあ。僅かな間に職場の半分が居なくなるってのは、怖い。
・丕緒の陶鵲に対する考えの変遷については、深読みするといくらでも深読みできて、どう書いて良いか分からないけれど、周囲は「これだから天才は困る」と思ってるのかもしれない。
・自分の考えだけで作ったものは景麒の名台詞引き出すような代物になってしまったけど、他人の考えを取り入れてみたら、受け止めてもらえました。
って話にも読めるなあ。
・砕けて、生まれて消える、色とりどりの鳥。最後は白。雪のような梨のような。美しい。
・残り2ページで陽子登場。冬至の祭礼だから時間軸で言うと、「風の万里」で玉座にあっても、官吏に相手にされずに何も分からずに焦れていた頃の話「わたしとあなたで」というのは、民とじっくり話をしたいという意味もあるんだろうな。
そして、この後陽子は王宮出奔。和州の乱。本編の続きが読みたい。
・理解者を得たというのとは少し違うような気がするが、僅かな言葉で空っぽだったはずの頭からイメージが湧き出し、白い鳥が消えずに新王の許に飛んでいく。言祝げ。復活。
・久しぶりの十二国記でこのグレード。満足です。でも、新刊が読みたい気持ちが一層深くなりました。このグレードで書いてくれるなら、待てる。待ちたい。待っていいですか。

投稿者 なまこ : 17:19 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2007年11月04日

スペース確保できたもよう
30日 西し19a
サイトトップは郵送の通知が来てから更新します
がんばる

冬コミの抽選結果がわかると本格的に冬なので風邪ひきました
いろいろやらねばならないことをぶっちぎって、
寝っ転がって図書館で借りた北方水滸伝読みつつ熟睡しつつ目が覚めたらまた読みつつ
まだ一巻目なので、断言するのもあれですが
水滸伝でもなければ中国の話でもないな、これわっ!
原作の肉屋殺しの単純直情粗暴な魯知深はどこに行ったっ!
別の話だと思って読むと、格好いいお哥さんが格好いいことする話で面白いです

投稿者 なまこ : 18:44 | トラックバック | 同人 /感想

2007年08月29日

HEAVY METAL

イベント参加予定、刊行物更新。
夏コミ新刊載せました。今のところ、コミケ以外のイベントは思案中。
今、Dreamweaverと格闘しています。ねじ伏せたら、サイト改装希望。

コミケ終わってから大脱力。コミティアにもグッコミにも行かず、家に籠もるも、往復五時間かけて友達の家に猫がベッドの下で怯えるのを観察しに行ったり、なかなか有意義な日々……なんだろうか。
TUTAYAに行ったら、懐かしのHEAVY METALがあったので借りる。
1981年度作品。アメコミ誌を元にした、枠物語。公開当時、劇場で見ました。
雑誌の名前がHEAVY METALで、音楽はHEAVY METAL……をはじめとするROCK。
謎の緑色の球体をトリックスターとする連作。枠になる話は、緑の球体と、球体を持ち帰った男の娘の会話。
最初のエピソードは(我が心の)BOC ブルーオイスターカルトのVeteran of the Psychic Wars(作詞はマイケル・ムアコックなのさっ!)がBGM。他、ドナルド・フェイゲン、チープトリック、ナザレス、ジャーニー等々。サントラ持ってましたぜ。
貞操観念の薄い、おっぱいの大きいねーちゃんや、ハードボイルドだったり筋肉がわさわさだったりのにいちゃんてんこもりのアメリカンコミック。
この時代は、アニメーションのアンダーヘアーも、全てぼかしが入っていたのに、今は問題なく公開できるのだなあ、とか、薄汚い未来都市のイメージは、1981年の公開当時から今に至るまであんまり変わってないなあ、とか、この当時はアメリカでも会議の参加メンバー全員男性で女はタイピスト一人だったんだなあ、とか、ザブングルのグレタ・カラス登場シーンでターナ(ジャケの姐さん)のパロディやってたなあ。楽しかったなあ。とか。懐かしさに浸りました。
思えばこの当時、日本でもアニメは子供向けを越えて発展していく時代。動きを犠牲にして絵がきれい(ってか、今で言うオタ絵っていうか萌え絵っていうか)な紙芝居方面に発達した日本アニメも、ここのところCGのお陰か、新しいステージに行っているようなことであるなあ。と、年寄りは感慨に耽るのでした。

投稿者 なまこ : 21:01 | コメント (0) | トラックバック | サイト /同人 /感想

2007年06月26日

血桜慕情

もやしもん五巻。
今回は通常版でもいいかな、と思って書店に行くと、何故か特装版しか無いのでそちらを買う。
オリゼーくんは、半透明黄色。ストラップがさわやかな青。
「俺らは酒つくってんじゃねェ 生活してるんだ」
うっとり。

鋼鉄神ジーグ効果で血中の永井豪成分が異常値を示し、「あばしり一家」が無性に読みたくなる。通勤路の古本屋に角川文庫版の二巻のみがあったので購入。「精神破壊銃」の途中から、いちばん読みたかった「けんか祭り」まで収録されていた。ラッキーっ! 二年血桜組と聞くと血が騒ぐぜ。昔、歳がまだ一桁だったころ、「直様の敵、一人減らしましたよ」の台詞になにか奇妙なトキメキを覚えたのを思い出す。
で、耐えられなくなって、後日、ネット通販で一巻と、念のために三巻も買う(ちなみに、全五巻)。
「あばしり一家」の「けんか祭り」くらいまでは、紛れもない傑作だと信じております。
その後も面白いけれど、そして理不尽な人死は絶えないけれど、得体の知れない迫力は後退してノリの軽いギャグになるのです。
そんなこんなで、また「ガクエン退屈男」読み返しましょう、そうしましょう。
「ほんとうは たたかいたいから たたかうんだ ころしたいから ころしたんだ」
うっとり。

投稿者 なまこ : 18:09 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2007年06月10日

花に埋もれて

職場に冷房風入り始めのせいか、ここ一週間ばかり風邪気味で、時々微熱が出る。
だから、家事をさぼって、ねっころがって本を読む。

今更読んだ「蒼穹の昴」浅田次郎
おもしろかった。それ以外に何を言えばいいのか。
もうほとんど忘れているが、大学のゼミが清朝末期だったので、巻末の参考文献一覧を見て懐かしさに震えた。
梁啓超の本名、文秀だったのかと混乱してしまった。
春雲が「李三」みたいな名でないわりに、宿命を負っているわけでもなく、貴子流離譚めいた因縁も無いのが好き。
西太后と李鴻章のあり得ないだろこれわっ!な造形が素敵すぎる。

「ブラフマンの埋葬」小川洋子 感想 ネタバレあり。
とらえどころのない、でも、ひしひしと恐ろしい話。
管理人は彼をかわいがっているが、彼は管理人以外の目には可愛く見えない、むしろ恐ろしい生き物らしい。
碑文彫刻家、レース編み作家、雑貨屋の娘の反応から見るに、猛獣の類なのではないか。

ブラフマン
・一見して何だかわかる動物ではない。
・「可愛い」「愛らしい」と言われる動物ではない。
・頭はスープボール程度、乳児程度の大きさがある。
・肉食、あるいは雑食。牙がある。
・水かきがある。尾が胴より長い。豊かな毛がある。脚が短い。

管理人
・知らない家族の写真を部屋に飾る。
・写真の家族が全員死んでしまっていることを想像する。
・意中の雑貨屋の娘が棺の中で男に抱かれているところを想像する。
・他人と積極的に関わらない。
・仕事は真面目にこなしている。

管理人が愛する二つのものは、水のイメージを帯びている。ブラフマンは泳ぎを好み、管理人の娘は貝殻形の髪留めを付けている。
水は死のイメージを帯びている。しかしそれは、遺族に永遠の生を望まれ、花に埋もれて流されるという、幸福な死だ。
管理人は、ブラフマンを育て、そして、雑貨屋の娘に紹介する。
雑貨屋の娘は、ブラフマンを森に返せと言う。ブラフマンに好意を示されても触ろうとしない。
雑貨屋の娘は、早く着きたいなら、走れば良いと言い、町に行くために車の運転を覚えようとする。
管理人は、早く目的地に着きたいのではなく、歩きたかったのだ、と言う。
管理人は、雑貨屋の娘に土曜日に訪ねてくる男のことを訊ねる。そのとたん、ブラフマンは娘の運転する自動車に轢かれる。

ブラフマンは、編み物作家が編んだレースのおくるみに包まれ、碑文彫刻家が作った棺桶に納れられ、埋葬される。棺にはラベンダーの花も詰められる。
葬式に、土曜日なので、雑貨屋の娘は来ない。

これは、孤独な人間が、家族を作ろうとして失敗する話なのだろうか。
暗い穴を覗いたような読後感。

投稿者 なまこ : 20:42 | コメント (2) | トラックバック | 感想

2007年04月14日

闇に這い寄るもの

So it goes. とつぶやきながら、
気を取り直して、今月のハガレン、ネタバレ行きます。
そう来たか。

・北の国では、屈強な大男が着ぶくれして、さらに質量を増すのであるなあ。
・キンブリーさんは、「自分の価値基準に則って行動することに特化した人物」であるのに演技も出来て凄いなあ。そこがバーニーさんとは違うところであるなあ。
・しまった。ティーンエイジラブアフェアだ。ウィンリィ、さりげなく告白してるし(相手には聞こえてないだろうけど)、エド、周期表暗唱しながら転がってるし。妬いてるし。
・さりげなく、機械鎧談義にコメントしているキンブリーさんが素敵だ。
・ダイヤモンドの熊の爪にえぐられても傷つかない丈夫な主人公。
・独り囚われたままの弟。とりあえず萌えておこう。
・ブリッグズ組は、覚悟完了しているのであるなあ。
・アームストロング家の気は、使用人まで前髪くるりんにするほどの威力があるのであるな。
・増田が遠隔翻弄されている。彼に、今後格好良い見せ場はあるのだろうか。
・馬肉を無駄にするのは良くないと思う。
・有線を使わなくとも、真理の扉を護ってたみたいなうぞうぞした触手と目玉を擁する黒い影のような何かに追跡されているよ。ずる、ぞる、ぞ、ぞり、ぞ、ぞ、ぞ、ぞ、ぞ。
・中央の屈強なガードマンさんは、スーツ姿ですっきりしている、が、さわやかではないなあ。
・何故、エドやアルはプライドと出会ったときに気配に気づかなかったのか。鈍感さんなのか、それとも、1.気配を操作できる 2.中身が入れ替わる などの理由で気配があったりなかったりするのか。
・本当に伏線回収が進んでいるなあ。
・プライドの後ろにも、『真理の扉を護ってたみたいなうぞうぞした触手と目玉を擁する黒い影のような何か』がっ! ひょっとしたらあれが本体か? アメストリス全国津々浦々に掘られた地下道とかにもプライドが偏在しているのか?
・ホークアイ、無事で帰れるのか?
・主人公、遂に軍務を命じられる。ドラクマとの国境紛争か。血の雨降るか。ブリッグズ要塞に、続々と主要人物が集結する。刮目して次号を待て。

・ってか、オリヴィエ姐さんとキンブリーさん、この期に及んで、まだ顔合わせてないよな。早くツーショットが見たいぞっと。

投稿者 なまこ : 11:45 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想

2007年04月03日

わたしにはわからない

Movabletypeを3.34に アップデート敢行。
ようするにこのブログです。
バージョン2.なんたらの時点から更新してなかったせいかマニュアル通りやってもうまくいかず、設定ファイルを書き直してなんとかなりました。たぶん、どういうわけか、なんとかなったのだと思います。
敗因は、CGIと同じディレクトリにスタティックファイル置ける環境なのに、何も考えずにマニュアルに従ってスタティックファイル用のフォルダ作ってしまったことです。
で、その環境でアップデートしちゃったんで、後で画像ファイルへのパス切り直す羽目になりました。
行き当たりばったりでやっているからこんなことになるのです。

読んだ本
古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」 すんごく格好いいっ! 「雑ジル犬」の系譜と、可愛気ゼロの少女と樽のような老婆が最高。
梨木香歩「沼地のある森を抜けて」 性別や家系に囚われないために努力した結果、もっと大きなものに囚われてしまいました……という話だと、たぶん、思う。怖い。

投稿者 なまこ : 01:59 | コメント (1) | トラックバック | サイト /感想

2007年02月23日

自分の過ちというものを。

PCの筐体を開いてグラフィックボードを刺す。
ドライバをインストールして、設定をする。
再起動してイラストレータを立ち上げる。
さくさくと、猫を描く。
今までは遅かった「オブジェクトのオフセット」が一瞬で完了する。
嬉しい。
時間をおいて、また立ち上げる。
メールチェック。古いメールを削除している最中、画面に赤い波線が浮かび上がる。
作業につれ、線は増えていく。
あれ?
再起動。
大丈夫だ。しばらくネットサーフ。今度は画面の上部に青い縦線。アプリケーションの枠が格子縞になる。
グラボ刺し直してリトライ。今度は大丈夫だ。
エクセル立ち上げて、計算。中央部に緑の縦線。
再起動。ここで親切な人にヘルプを求め、助言にしたがいリフレッシュレートをいじる。
だめだったら、接触不良かもしれないとのこと。
しばらく、何事もおこらなかったので、そのまま使う。
終了。
ブルースクリーン
ウィンドウズさんが「なんか新しくインストールしたソフトかハードが悪さしよるよ」とおっしゃる。

グラボ、再度刺し直す。直らない。事態は悪化する一方。
ひょっとしたら、DVIケーブルのネジが一つおかしいのにかまわずにねじ込んだ私がいけないのだろうか。
若さ故でなく愚かさ故や粗忽さ故であってもても、自分の過ちなんて認めたくないものだな。
グラボを外し、アナログで接続してドライバをアンインストール。
ケーブル交換して、後日リトライ予定。

緑の丘の赤いザク、とんがりぼうしのララァ・スンって歌が昔あったなあ。浪速愛だっけ。
ガンダムTHE Orignはいいなあ。ドカチン姿のシャアはなんて格好良いんだろう。赤い軍服よりも似合うぞ。
このまま、ジオンのことなんか忘れて、工事現場で出世して、可愛いインド人の奥さんと幸せに暮らせばいいのに。
工事会社の社長はドズルで、しっかりものの奥さんが経理やってるの。酒呑むと「子供作れ、娘は可愛いぞぉ、貴様らの子供ならどちらに似ても美人になるだろうなあ。うちのミネバは女房に似たから美人だ」とかいうの。
娘生まれたらどっちの娘の方が美人かで殴り合いになるの。息子だったら、娘はやらん、いらないってなやりとりで喧嘩になるの。骨董ばかり集めて姉の稼ぎを食いつぶす姉婿の愚痴とかも言うの。
そういうわけで、こういう方面で妄想してます。
見事に嵌ってます、が、勧めてくれた親切な人、ごめんなさい。

投稿者 なまこ : 15:15 | コメント (0) | トラックバック | 感想 /

2007年02月16日

やらせはせんぞと銃を取り

コミケ申し込み完了。
梨木香歩「西の魔女が死んだ」
15歳の時に読んだら、泣いていたと思う。
でも、15歳の時に読んだら、理解できなかったと思う。
世の中には、いろんな人間が居て、それは、正しいとか正しくないとかとは全く関係のないことなんだ、と、しみじみ。

機動戦士ガンダムthe Origin 1-14巻 読破
感想ネタバレ

私は、ファーストガンダムは、TV版の半分くらいを、しかもぼんやりと見ていたので、ガンダムのことを語る口はありません。しかもファースト以外は、Gガンダムを亭主の肩越しに多少見た以外は、「眺める」くらいのことしかしておらんかったのです。
で、今回、TVシリーズのDVDを一気見した勢いと、親切な人の強い勧めがあったために、安彦さんの御本、一気買いして一気に読んだのです。
おもしろい~っ! 特に、TV版から離れる9巻目以降。
・ハモンさん、貴女は亭主の弔い合戦するようなキャラじゃないよ。しかも、餓鬼に恨みごと言ってるし。貴女の敵は、無自覚にランバ・ラルを籠絡したアルテイシア様だっ!
・ティム・レイどころか、ジンバ・ラルに、ジオン・ズム・ダイクンまでもっ! 切れた親父大会っ!
・ガルマ様の坊や度大幅アップっ! 「顔が良いだけに悲惨」の活け作り。
・TV版では、「設定上は有能だけどアレ」だったシャアが「アレな性格だけど、有能」になってる。
・キャスバル兄さんとアルテイシア様は妾の子ってわけではなさそうだし、ダイクンは偉いから妻を何人も持っているのですか、それとも、ローゼルシア様は、ダイクンの妻とかではなく、家臣の類ですか、そういうアースノイドの固定概念に囚われるのは良くないことですか。
・ってか、アストライア様が一緒に地球に行かなかった理由って何? 同行してもなんの問題も無いような気がするんだが。兄の性格を歪ませるためなのか?
・キャスバルに本気でびびっているキシリア様が、お可愛らしい。
・エド……ワウと聞いて、メリーベルとエドガーとか、あらぬことを考える。あれも妹を犠牲にする兄の話と言えなくもない。
・なんの曰く因縁も無く、そっくりさんと偶然出会ってって、あらららら。
・作業用モビルアーマーで姫をさらって逃げる王子さま? うっとりだわ。ドカチン姿が似合って、赤くて派手で目立ちたがり屋で……族系?
・高枝斬り鋏は、ジオンの誇りか。
・開戦の直接の原因って、シャアの警告をガルマが聞き流したことなのね。坊やだからさっなのねっ!
・ギレン様、ダイクンの怨霊憑 きだったのね。デギン公は、ただの権力好き政治家で、ダイクンは狂信的革命家なのね。
・ハロって、レディメイドだったんだ。
・「いいもの」大連発が素敵。
・宇宙を流れるリュウさん。渋いわ。
・デギン公が、キシリア様の口車に乗って、レビル将軍逃がしたけど、キリシア様は、裏で手を回して、戦争継続を謀ってたってことでオオケエかしら。
・いちばん優しいのはドズル様でしょう。デギン公、無能と優しさの違いもわからんのか、ってか、馬鹿な子ほど可愛いのね。うんうん。
・ゼナ様に弱み見せて頭下げてプロポーズするドズル様に惚れました。なんであんなべたなものにっ! 私はもう駄目かもしれません。

投稿者 なまこ : 23:30 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2006年12月03日

日常とか感想とか

肩こりが酷いと思ったら、酔って転んで右半身打ったのが原因でした。腿の蒙古斑のようなアオタンは年齢詐称の際です。コミケ前に何やってるんだか。

先週、矢野顕子のライブに行ってきました。多少体調が悪いくらいでやめるわけにはいかないわなのです。
さとがえるコンサートには、ほぼ毎年行っていて、毎回しあわせな気持ちになるのですが、今年は特にすごかった。去年のゲストは忌野清志郎だったのですが、今年はゲスト無し。「きよしくん」という歌が歌われました。ソロの弾き語りを挟んだ後の後半、もう完全にJAZZ。素敵なピアノ・トリオです。ラーメン食べたい、ローズガーデン(あのテクノな軽い曲がなんでこんなに凄まじくなっちゃうの?)、アンコールの小さい秋見つけた(「good evening tokyo」バージョンはスライ・ストーンみたいでファンキーで大好きだけど。でも、うう、あの音源欲しい)、「ひとつだけ」で締め。ああ、良かった。で、直後に正式離婚のニュース。20年前だったら、大好きな二人が別れて悲しいと思ったんだろうな。

「バルバラ異界」SF大賞受賞。タイミング良く、今、ネットで取り寄せ中。

コミケカタログ発売。表紙に合掌。MR、折角採用して貰ったのに、データの作り方間違えたらしく、背景の白部分が黒くなってる。アップロードしたデータが無いので確証は無いが背景の白部分を透過にしてしまったらしい。確認画面ではちゃんと表示されてたのに、ワンクリックで拡大すると……。あれ? 黒い。すみません。私の確認ミスです。

ハガレン単行本15巻インプレッション。ネタバレ付き。

・カバー見返し。蛇の甘辛煮。象の堅い肉。戦争映画は見ない。嗚呼。
・カバー下背表紙、嗚呼あああああああああっ!
・カバー下裏表紙、アル君、どんどん黒くなってないか。
・Q&Aまんが。西村雅彦のヨキぴったりだよな。ミッチー王子の増田……凄く見たいぞっと。
・Q&Aまんが。そうか。エルリックシリーズ読んでないのか。ともあれ「クトゥルー兄弟」にならなくて良かった良かった。失った触手や鰓や鱗を取り戻す為に旅する生臭い兄弟。うっとり。あれっ?
・本編。バーニーさんが居なくなってる。
・本編。キンブリーさんは、66と同じカテゴリーの人なのであるな。言葉の本来の意味での「確信犯」なのであるな。何かの目的のためではなく、確固たる自分の価値観に基づいて行動するお方なのであるな。普通はキ○ガ○と呼ばれる類のお方なのであるな。
・おまけ四コマ。アル君が今まで容れたもの。ロゼ、猫、猫、マーテル、猫、猫、メイ・チャン、シン国の珍しい猫。確かに。

投稿者 なまこ : 15:47 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想 /

2006年10月25日

大好き 好きな

SADISTIC MIKA BAND再結成。

初代からのリアルタイムのファンとしては、もう歌い踊って祝うしかないわけです。
初代の時は、ロンドンから帰って来たら絶対に凱旋コンサートやるはずだから見に行こうと思ってお年玉貯めてたら解散してしまった苦しい思い出が。
その後、ぴあで当たったチケット握りしめて、今は無き横浜野音でSADISTICS(前座はサザン)を観たり、PIT INN でKYLYNやカクトウギ・セッションを観て、小原にサインねだって予備校の生徒手帳差し出して怪訝そうな顔されたりを経て(あのサインは宝物だった。今もボロボロになって机の底に入っている)、18年前の再結成、桐島かれんの時は、ライブ見に行ったわ。
その後、小原の結婚に涙したり、福井ミカさんの御本を読んで感慨にふけったりいろいろしましたが。
が、が、が、
で、キリンビールのCMのときから、ほのかに期待はしていましたが、遂にっ! 本日発売 CD
NARKISSOS

長生きはするもんだわぁぁぁぁぁっ! WOW ライブやってくれよ〜っ!
トークライブ、小原が出るって知っていたら、もっと早く山野楽器で予約したのにもう後の祭りだったの〜っ!

で、今、聞いています。
ミカバンド
といいますか、Sadistic Mikaela Bandですか。
CMや先日のTV出演の時も思いましたが、カエラちゃん、違和感ありません。
まるで、破壊力が弱冠弱く、そのぶん歌の上手いミカさんのよう。
先日のスマスマのスマップのメンバーは、歌いまくり、また、カエラちゃん以外のメンバーの替わりに画面に映りまくっていましたが(いいから小原写せや)、MIKA BANDへのリスペクトに溢れる発言をしていたので、とても感心で、良いと、思います。

CDの感想、と、言いましても、私は今、全く、冷静さ、を、欠いて、いる の で、感想、が、書けない。


ああ、老けても小原。
ああああああああ、MIKA BANDだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
Big_Bang_Bang カエラちゃん最高。松山-加藤ペアの曲が格好いい。

70年代ポップカルチャーの香りがする歌詞もMIKA BANDだわぁぁぁぁっ!
わあい、また、小原の曲だ。作詞もしてんじゃん。
こぉいぃのみるき えー。から三十と数年。
全然老けない声がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
Next song is the last song calledタ・イ・ム・マ〜・シン・にぃ・お・ねがい

……
タイム。

投稿者 なまこ : 17:28 | コメント (0) | トラックバック | ミカ・バンドとか、そのあたり /感想

2006年08月14日

ジブリのゲド戦記についてのル・グウィンのコメント

ル・グウィンのサイトに、ジブリ映画「ゲド戦記」へのコメントがアップされました。

自分では上手く訳せないので、各所で訳文を探して読んでいます。
ゲド戦記wiki

あの、小学生が嫌々書かされた読書感想文のような映画を試写会で見てしまってから一ヶ月
どうしようもない怒りに支配されていたので、それを代弁してくれたような作者のコメントは嬉しいですが、商売人のプロデューサーや創作に関しては全くの素人の吾朗監督がやったことはまだ理解できないでもないけれど(作家にとって作品とは何かなんて、考えたこともないんでしょうよ)、宮崎駿監督がル・グウィンからのクリエータとしての信頼を裏切ったということが信じられない。(ル・グウィンは、宮崎駿が全面的に監修すると思って映画化の許可をしたということらしい)

なんでなんだ? なんでそんなことが出来たんだ?

2006/8/15追記
ル・グウィンは、中学の時にSFマガジンで初めてであって以来、私にとってとても大切な作家です。ここ暫く遠ざかっていましたが、今日、amazonで未読の本をまとめ買いしました。

投稿者 なまこ : 20:17 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2006年07月14日

言葉は沈黙に

ゲド戦記の試写会に行ってきました。
見終わった後、試写会場の近くの本屋で原作の最初の三巻を買いました。
昔、図書館で借りた時、司書のお姉さんが「これ、面白いのよね」と嬉しそうに本を渡してくれたっけ。

で、感想ですが。
ひとことで言うと、つまらない映画です。
もうちょっと詳しく言うと、とてつもなくつまらない映画です。
実は語彙の限りを尽くして1500字ほどの感想を書いたのですが、読み直してもの凄く悲しくなったので、ネットに乗せるのは自粛します。

冒頭「エアの創造」が画面に出た時は、感慨深いものがありましたし、竜は良かったです。他は全く見るべきものがありません。強いて言えば、カオナシに似た美形悪役の後頭部がイスカンダルのスターシャのような形であったことでしょうか。あと、登場人物がテーマを分かりやすく喋ってくれるので、お得な感じでした。

まあ、そういうことで、ひとつ。

投稿者 なまこ : 17:57 | トラックバック | 感想

2006年07月06日

LOVE & PEACE

デスノート最終巻。みっとも無く足掻くのは素敵だなあ。
おいといて。
去りにし六月は、バレエ見て試写会見てバレエ見て試写会見て同人関係の友人の結婚式の二次会に行ってバレエ見て。
二次会は、新郎新婦から「本日発行の新刊」をいただきました。作品の完成度が高かろうとも、惚気は惚気だとおもいました。ごちそうさま。おしあわせに。
バレエはベジャール・ローザンヌ(Oh! YAH) バレエ・フォー・ライフ。ジル・ロマンが踊らない日にあたったけど、黒の女王・ズァナバール最高。来日しなかったベジャールの位置にジルが立っている。ロビーで、フレディマーキュリー基金に募金して、レッド・リボンを貰いました。
愛、それはダンス(この日本語訳タイトルこっぱずかしい)ジル・ロマンが踊らない日にあたったけど、久々に、キました。引き裂かれくっつきを繰り返すロミオとジュリエットが素敵。
それとネザーランド・ダンス・シアターI。初めて見たけど、身体の動きがとても綺麗。楽しかった。
試写会はカーズ。古き良きアメリカンホームドラマのダイジェスト板みたい。
そしてテリー・ギリアム監督。ローズ・イン・タイドランド。

干潟の、或いはぎりぎりの国のローズ。
誰だ。この話をちょっと変わった境遇の子供が主人公の日常冒険ファンタシィみたいに宣伝したやつは誰だ? ギリアムだから、まあ、もうちょっと、アレだろうなとは思っていたけど、アレなことを期待していたけど、さ。
少しも、宣伝通りの映画じゃない。良いとか悪いとか面白いとか面白くないとかいう問題じゃない。怖い。凄い。

ジャンキーの両親に育てられた娘が、現実と幻想の区別がつかないままにごっこ遊びをしていたら、なんか新しい局面が開けちゃったような話。

腕にピースマークと注射針の痕をつけたパパが海の底に休暇に行っちゃってる間、ローズは荒れた祖母の家や近所を探検している。お友達は、人形の首。喧しく喋る。
多分、ローズにはユトランドとテキサスの違いは分かっていない。
多分、ローズには人形の首と父親の剥製の違いは分かっていない。
ミスティークの頭は、ローズの指から生えてる。ローズの指の動きにあわせて喋り散らす。
ディキンズの頭の傷は手術の痕なんかじゃなくて、デルが切り開いて中身取り出して替わりに何かを詰めちゃったのかも知れない。
ローズは、休暇に逝っちゃってるノアの隣で、ピーナッツバターの壜に指をつっこんでる。
多分、ローズは、それが異常だということを知らない。
多分、ローズは、自分が不幸だということを知らない。
多分、ローズは、世間なんてものがあることを知らない。
鮫と間違えられて、ダイナマイトで吹っ飛ばされた列車の横で、ローズが出会ったのはまともな生活なのか、もっと別の何かなのかは、分からない。
OH! LOVE & PEACE!!!!!!!

投稿者 なまこ : 21:48 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2006年04月24日

子供はガメラのために。

小さき勇者たち〜ガメラ〜の試写会を見てきました。

東京タワー巣作りギャオスの美しさやみーみー可愛らしく泣くレギオン吹っ飛ばして飛ぶガメラの頼もしさやイリス幼生の愛らしさやイリス思春期の妖しさやイリス成体の麗しさやなんで異性物の貴公子見捨ててつまんない人間の男に転ぶかなこの女わっ!な理不尽さが心に残る平成ガメラのくびきを脱して、ギャオって泣くからギャオスだよティストな脳天気昭和ガメラの続編でございます。

冒頭部分、主人公の父親の昭和時代の回想は、白黒の炎の町に舞うギャオスが美しかったです。ガメラが牡丹でギャオスは蝶かといった風情でした。
卵からかえったガメラの黒目だけの愛らしい目は、鳴き声が「もきゅ〜」で無いのが不思議なくらいです。
1973年にガメラが残した赤い真珠のおかげで一時的に繁栄した伊勢の寂れた漁師町の大衆食堂の中華鍋の中でギロンのような包丁と戦うガメラ(小)の勇姿の印象的なこと。大衆食堂とデザインセンスがいまいちな真珠屋の間の空間にジェット噴射で浮かぶ姿の凛々しいこと。
大衆食堂の食材食い尽くすのかなという予想を裏切り、霞とか大気中のエネルギーとか子供の好意とかを食い物にして成長する風情なのは意外ではございましたし、部屋一杯に成長したガメラ(中)の目は可愛さも格好良さも足り無いなあ、と、思うものの、台車で運ばれるシーンのととととととととと名を呼ばれると一瞬反応するあたりは、母性本能を擽るところがあると思いますし、偉そうな政治家/いっちゃった科学者/腰巾着の悪役三点セットはいい味を出していたと思います。
この作品で一番能天気だったのは、主人公の父親でございましょう。ガメラを原体験の部分で信じ切っているせいで年端も行かぬ息子を止める気が途中で失せているとしか思えません。
少女の味方だった平成ガメラと違い、子供の味方に戻ったともうしますか、むしろ、子供はガメラの味方という風情で、なかなかこれは有りっちゃ有りだとは思いましたし、赤い石リレーのシーンでは不覚にも泣きそうになりましたが、この餓鬼下手な台詞でながながと理屈たれてないではやいとこ石投げたれや、と不満を感じました。しかし、子供二人人質に取られただけで偉い人達が地球を宇宙人に引き渡そうとするような映画シリーズの続編のストーリーのことをとやかく言ってもしかたありません。
一言で言えば、特別なピカチュウを拾った子供が、危機に陥ったライチュウにかみなりの石を届ける話であるなあ、と、思いました。

最後はガメラマーチで締めてほしかったなあ。多少無理があっても。と思います。

投稿者 なまこ : 19:16 | コメント (2) | トラックバック | 感想

2005年08月25日

ミストレスとスレイブの理想的な関係

台風が上陸しそうです。酷い被害がなければいいのですか。
低気圧で体調不良故、ごろごろと寝転がり単行本既刊三巻一気読みしました。「沈夫人の料理人」

昔々の中国。明代あたりのこと。鎮でも一番のお大尽・劉家の奥様沈夫人は若く賢く美しく、何よりも食べることが大好きなお方。
劉家に買われてきた料理人・李三はこの奥様を天女のごとく崇めている。奥様は美味しい料理を召し上がると、それはもうとろけそうな微笑みを料理人に向けて「美味しい」と仰る。それだけで李三は天にも昇る心地になり、奥様に感謝する。人に奥様はきついだの根性曲がりだの言われても信じやしない。何故あの潔くお優しい奥様……そりゃ使用人の為を思って少し厳しくなさることもあるけれどそれは俺が失敗したり嘘をついたりするから、俺の為を思って心を鬼になさって、ああ、すみません奥様、俺が至らないばっかりに、奥様が誤解されるようなことをさせてしまって、俺に出来るのは美味しい料理を召し上がっていただくことだけです。ああ、すみませんすみません俺の料理を召し上がってください俺を構ってください俺を打ってください。
李三には、奥様の口から滴る毒が蜜に見えるらしい。それともその毒は天才料理人の鋭い舌には、余人には理解できぬほどの美味なのか。
李三は間抜けで情けない男。でも料理の腕は天才。困らせれば困らせるほど、美味しいものを作る。だって李三には料理で奥様に報いる以外に術がないのだもの。奥様は美味しい料理を召し上がるため、今日も李三をいじめて困らせる。でも、李三をいじめて良いのは奥様だけ。他の人が李三をいじめたら、奥様はそれより酷く李三をいじめなさる。だって、李三は奥様の料理人だから。
女主人と下僕の幸福な生活の話。
ああ、このお話、とおっても、美味しぃぃいっ!

投稿者 なまこ : 18:59 | 感想

2005年08月21日

センス・オブ・ワンダーって何かしら

佐藤哲也著「熱帯」を読みました。
この人の本は初めて読みましたが、もの凄く肌に合います。何だこりゃな感じです。冷房の効いていない部屋で読むと、全身から汗が噴き出して脳が水浸しになりそうな感じのお話です。

どこまでが必要な出鱈目でどこからが不要な出鱈目なのか。過剰な文章は極彩色の映像にも似た目眩をもたらすのです。
水棲生物三人組/背が低いので日本人に変装できるスパイ/二十貫目の氷/デウス・エクス・マキナ/アルゴ・ノーツ/度重なる仕様変更と使えないツールの強制による現場の混乱/作物は豊富な養分により繁茂する/夫婦は何事もなかったかのようにレンタルビデオを見る。
嗚呼っ!
この本のあらすじを書く技量は私にはありません。せめて感想をと思っても難しいので、適当に印象を並べてお茶を濁してみました。まあ、いつものことです。

投稿者 なまこ : 22:04 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2005年07月21日

紅顔の美少年が白蛸親父になったことに対する合理的な説明。

半年ぶりにトップ絵更新。
昨日、SWエピソード3を見てきました。以下雑感。ネタバレ注意。

・ダークサイドに身を委ねたはずなのに、セーバーのライトが青いのは「溶岩を背景に戦っているから赤系不可」以外の理由があるのだろうか。
・あのカップルは、政治とかフォースとかいったことは一切忘れて、巨大うり坊の走り回る花畑で二人の世界に閉じこもっていた方が宇宙のためにも自分たちのためにも映画のためにも幸せだと思う。
・エピソード5-6を見たときは、なんだただの親子喧嘩かよと思ったものだったが、それにもまして、単なる痴話喧嘩というのはなんだかなあ。
・あんなに医療の発達した世界で、何故アナキンは、パドメが出産で死ぬという予知にに疑問を持たないのですか。
・母も娘もしょうもない面食いだが、娘の方がはるかに男を見る目があるか、または男運が良い。ハン・ソロは腕も気もいい運び屋だし、ジャバ様はクライムロードオブユニバースだし。
・ダースベーダーがあんなティーンエイジラブアフェアで頭一杯でスプリングフィーバーで頭が沸いてるようなお子様のなれの果てだったなんて……嗚呼!
・男ばっかりに囲まれて出産するのは嫌だなあ。
・タトゥイーンの若夫婦は赤子を託されたばかりにあとでむごい最後を迎えるのであるなあ。素人を巻き込むようなことをするオビ・ワンは良くないと思う。また、ジェダイの騎士のくせに、グリーバス将軍のとどめを飛び道具で刺すのは卑怯だと思う。フォースを使えや。
・グリーバス将軍、素敵。腕4本だし、セーバー扇風機みたいにぶん回すし、大きな車輪出すし、蜘蛛みたいにかしゃかしゃ動くし。嗚呼素敵。
・そこらじゅうに飛び回り群がる蟲型ドロイドが素敵。
・R2がエレベータの操作の合間に破壊の限りをつくしている。
・ジャージャーに台詞がないのは評価できる。
・ジャバ様が出てこない。悲しい。通行人にでも混じっていて欲しかった。
・ヨーダは萌えキャラだ。
・蜥蜴さん、死んでしまったのかしら。折角素敵だったのに。
・わあい。シャンゴ・フェットのクローンが一杯。
でも、するってーと「あんたストームトゥルーパーにしちゃチビね」という事態は成り立たないのではないか。ストームトゥルーパーの方は、ジャンゴの遺伝子とは関係ない人達なのだろうか。
・ちゃっちゃっちゃっちゃちゃりら♪ てーこーくわー とーてもーつーよいー♪
・イデオットプロット上等! といっておけばオールオーケーだ。

投稿者 なまこ : 23:13 | コメント (0) | トラックバック | 感想

2005年05月14日

風下に立ったがうぬの不覚よ

GWのイベント二つ、終わりました。一週間前に、終わりました。
仕事の多忙な時期と重なって、イベントの前も終わったあともなにやら忙しく、一週間経ってやっと日記を書く余裕ができました。
スペースに寄ってくださったかた、お話ししてくださった方、ありがとう。
何とか新刊も間に合いました。シティに間に合わなかったペーパーはティアで配りました。
ティアでは、思いがけない方とお話をする機会を得て幸せでした。
シティでは、ハガレン本や斑目本を物色できて幸せでした。大好きな白土三平サークルさんが、ハガレンスペースに出展していました。
てなわけで、今月のハガレンは忍者武芸帳な感じです。
以下、ハガレンネタバレ兼感想。

・シン組とホムンクルスの対戦が、忍者武芸帳とか甲賀忍法帳な感じ。鬼姫も片腕失ったよな。自分で斬り落としたわけじゃないけど。嗚呼、ランファン。髪の毛乱してほほほと笑って欲しい。それとも、機械鎧の腕二本付けて都合三本「五つ」を名乗るとか。ごめんなさい、ネタが解らない人ごめんなさい。わかる人はもっとごめんなさい。
・中尉の母親っぷりが加熱している。この漫画の女性キャラは概して母性に溢れていることであるなあ。
・はずされた眼鏡のレンズは無事かしら。
・腕運び屋さんの野良犬が一瞬エンヴィーに見えてしまった。不覚。
・大総統の台詞「見事なり」。語尾が味わい深いなあ。
・ウィンリーを止めるエドのお約束っぷりが嬉しい。スカーの台詞は結局「お前を殺したくないから、どっかに行ってくれ」って意味なのかと思う。
・アル君は動きが良くて、強いなあ。
・飛んできたグラトニーの歯と歯茎と唇に呆然としているエドが可愛い。完全に主導権とられて言いなりになっているし。これが一国の皇子と庶民の差か。
・内蔵に手つっこんで、手榴弾こじ入れて、爆発させて、ワイヤーで縛って、ああ、エグい。
・リンの暴走で完全に無視されているスカーがいい味だしている。

まあそんなわけで、今、鍵にパンダとアル君の頭のキーホルダー付けています。
アル君は可愛いなあ。

投稿者 なまこ : 22:45 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /同人 /感想

2005年04月17日

傷が呆けたように。

週頭に、南瓜と間違えて左手の親指の皮剥きました。
傷の面積は広いものの、筋やらなにやらは素通り、大したことはありません。自分の間抜けさに直面したことが一番のダメージです。
大した傷じゃないから、バンソコ貼って治しとこと思っていたら、「放っておいたら感覚無くなることがある」と友達に勧められました。「綺麗に治る傷、濡らしても動かしても全然オオケエ」と医者にいわれ安心しました。医者に行って良かったです。

今月のハガレン

・撃たれても、死なない。背中に穴が開いていたとしても、弾痕の可能性あり。
・碌でもない親父だが、彼なりに息子への愛情はあるようだ。が、それで碌でもなさが帳消しになるとは思えない。
・「化け物」の文字にアップで渋い親父二人。化け物はいいなあ。
・渋い親父その二の言う「王」とは、具体的に誰かをイメージしたものなのか。
・「食べていい ?」と聞いて許可が出た上でグラトニーがまともに食べられたのはコーネロの部下だけではないのか。可哀相だ。
・手負いの姉さんは色っぽい。
・アメストリスで一番ポピュラーな男性用下着はトランクス型と思われる。
・ウィンリーは、親を殺されても 1.人体錬成という手段がとれなかった。 2.身近に面倒を見てくれる/叱ってくれる 大人であるの祖母が居た。この話のテーマは実は「幼い頃に大人がちゃんと面倒見ないと子供がグレる」なのか。
・傷男の呆けたような表情の真意は何だ。
・穴だらけの計画立てた首謀者二人、片や腹心が瀕死、片や幼なじみの手に銃。因果応報。明日はどっちだ。

投稿者 なまこ : 14:50 | コメント (0) | トラックバック | ハガレン /感想 /

2005年02月20日

虹の向こうに

今月前半、なんかやたらと忙しく、日記書くのもさぼっていました。コミケ申込み完了時に修正したサイトトップのタグが間違っているのに暫く気が付かずに放置していました。
なんとか落ち着いたら、妙に弛緩してしまってひたすらぼーっとしています。
やらなければならないこと沢山あります。

岡本喜八監督が亡くなりました。
実は「ダイナマイトどんどん」も「独立愚連隊」も見ていないのですが、「ジャズ大名」や「大誘拐」や、何よりも「殺人狂時代」、大好きでした。
「殺人狂時代」の原作「なめくじに聞いてみろ」の作者、都筑道夫氏に続き、メインストリームではなくとも時代の壁を超えて自分の作品を生みだして居た人の訃報は残念でなりません。
大誘拐で嶋田久作がやった間抜けな警官、よかったなあ。


今月のハガレン
・兄の理論が、前向きで良いなあ。
 死者は蘇らない→アルの魂は取り戻せた→だからアルは生きている、の三段論法
 「あれ」は母ではなく、アルの魂はエドが錬成したわけではなかったって、連載初期からの設定だと思っていたものが覆されたわけで、これからもどっちに転ぶかわからないけど、エドとアルには幸せになって欲しいです。
・弟は可愛いなあ。元に戻るかなあ。元に戻って、空の鎧を猫タワーとして部屋の隅に置いて欲しいなあ。
・頑張れ、ハボ。あなたは、このまま埋もれるようなキャラじゃない。
・大佐は大家族の家父長か山塞の頭目のようであるなあ。

それにしても、作者の荒川弘先生、上手いと思うのが、主要登場人物の心理描写を殆どせずに、台詞と行動で表現すること。キャラが何を考えているのかは読者の想像次第なわけです。
三国志がバックボーンにある作家なだけに、歴史書を読みながら、歴史上の人物の心情を想像するような風情があって楽しい。

投稿者 なまこ : 22:02 | ハガレン /感想 /

2005年01月12日

朝もはよから

あさっぱらから、母親の墓を暴くわけです。
正確には母親ではなく、母親を造るつもりでうっかり造ってしまった何かですが。
曇天、穴掘りゃじきに雨 土は流れて泥の河 機械鎧が湿気に軋む
何の話かというと、今月号の少年ガンガンなる「鋼の錬金術師」でございます。

・パンダは肉食で、しかも凶暴だ。
・乙女の妄想は果てしなく、しかも、趣味が微妙だ。
・手の甲に直接錬成陣を彫ると、手袋無しでは障りがあるので、手袋に錬成陣を描いて有事の際に着用するのは理屈に合っている。
・卑屈にして尊大なる元中尉に祝福を。
・兄さんはもうすぐ16歳なだけあって、ずいぶん男っぽくなった。
・アル君は可愛いなあ。

はやく来月号が読みたいなあ。

投稿者 なまこ : 21:50 | トラックバック | ハガレン /感想