DC引っ張り出して「CAPCOMvsSNK2」を起動させてみたりする。
決して新しいゲームでもないのですが現役で動いてるところは決して少なくないですよな。
もっとも、それはゲーム性に寄るものではなく、
単にカプコンから新作が出ないだけの話ですが。
でまあ、イグゼクスでエディに瞬殺されるのにもいい加減嫌気がさしてきたので、
息抜きに違うゲームを開拓してみようかなと思いまして。
マーヴルvsカプコンは既に人外魔境と化しているのであっちよりは参入が楽だろうと。
で、ちょっとやり直してみて思ったんですが……このゲームがいまいちぱっとしない理由は、
やっぱり「方向性がずれてる」点にあると思います。
「2大格闘ゲームメーカーのキャラクターが夢の競演!」ていう売り文句から、
ユーザーが想像するのとはちょっと違うものが出来上がってるというか。
前作もそうですけどね。
総勢50人近いキャラクタが入り乱れ、
古今東西のシステムもごちゃ混ぜになって取り入れられている。
これだけ聞けばユーザーにとっては血湧き肉踊る話……でした。
その違和感の出所は主に2点。歴代の作品と全く無関係な背景と、全く無関係なBGMです。
背景は一応名目上(設定上)「メトロシティ」とかにはなってますが、
やはり元ネタのゲーム上で使われた背景やオブジェを出すべきだったのではないかと。
合間合間に使用キャラとしては登場していないキャラクタが居たりはしますが……。
BGMも例えばSNKならギースのようにテーマ自体にカリスマがあるキャラも居ます。
そういったキャラのテーマが一切流れない……というのは、
ゲームに臨むプレイヤーのテンションを激しくトーンダウンさせると思うのです。
というか俺がそうです。(ぉ
別に無関係な背景やBGMを使うことが悪とは言いませんが。
ですが、それらの持つテイストは、明らかにテリーやリュウが登場した時代とは
かけ離れたものになってしまっているわけです。
システム的にも問題があります。
その最たるものが、実はお祭り要素のグルーヴシステムだったり。
6つのグルーヴから選択するシステムは悪くないと思います。
ただ、あまりにグルーヴ間に優劣がつきすぎている現状を見ると微妙です。
例えばスト3ユーザーであったなら、
ブロッキングのできるPグルーヴに食指が伸びると思うんです。
ところが、ブロッキングの性能自体がスト3のそれより大きく弱体化されていました。
それでいて、スト3にはなかったガードゲージというシステムにおいて、
Pグルーヴは他のグルーヴより不利に設定されているのです。
まあ、プレイヤーの大半がCグルーヴを選択している現状を見れば、
わざわざ説明する必要もないのですが。
でも、個人的にはそれは大きな問題じゃないと思うんです。
何故、キャラクターごとにグルーヴを設定できない仕様にしたのか。
各キャラクターには、持つ技や特性から得手不得手なグルーヴが存在します。
ですが、プレイヤーはチームで一つのグルーヴを選択しなくてはなりません。
必然的に、あるグルーヴを選択した際のチーム編成は似通ってきます。
そして、それぞれのグルーヴのベストメンバーをそろえた場合の、
各チームの戦力を比べてみます。
結果、現在ではCグルーヴでサガット+ブランカ+αというチームが溢れているわけです。
そのゲーム性は否定しません。でもそれは、発売前に僕らが期待していたものと、
果たしてどれほど同質のものか?
キャラ選択の際に手間になるとかいう理由ではないはずです。
マーヴルvsカプコンでは各キャラクタごとにアシストタイプを設定します。
それと同程度の手間のはずです。
登場キャラ数の多さも理由にはなりません。同じくらい多いはずですあのゲームも。
もう一つ。グラフィックの使いまわしキャラクタが多いということ。
幾らグラフィックと当たり判定は別物とは言え、
見た目と判定があまりにかけ離れるのも困りものですから
基本的に当たり判定はグラフィックに即したものになります。
それぞれのゲームによって、もちろん1ドットあたりが表現する長さが違います。
わかりやすい大雑把な言い方をすればキャラの大きさそのものが違います。
出典が違うゲームのキャラを、グラフィックだけ流用して、
同じ土俵で戦わせたらどうなるか?
これは、先ほど述べたCグルーヴのベストメンバーを見てもらえば判るでしょう。
αの部分にはキャミィやゴウキが入ることが多いらしいですよ?
前代未聞の大騒ぎを期待しながら、意外に今ひとつ盛り上がらないお祭りを、
無理に自分を盛り上がった気持ちにさせようとする。
このゲームやってると、そんな感情を自覚せずには居られません……という愚痴でした。