俺とロードス島戦記


読んだ当初はそうは思いませんでしたが、
俺の人生を省みるに、もっとも俺という人間に多大な影響を与えた作品でしょう。

コレ、自分で買ったわけではなく最初は親が買ってきたんですよ。1巻。
親は俺が3度の飯よりゲームが好きなのをしてましたから、
たぶん表紙だけ見て「ドラクエみたい」とか言う理由で買ってきたんだと思いますが。
……まあ今ごろはソレを後悔してるでしょうね(笑)
買ってさえ来なければこの作品を読まないまま育つか、
悪くてもこの作品に出会う時期が大幅に遅れるかだったと思うので……

その頃(おそらく小学校中学年)のころから根っからのゲーマーだったたつき君。
速攻で染まって以後の人生を大きく狂わす事になります。

2巻以降の存在を知るやいなや(確か当時5巻まで出てた)、ダッシュで本屋に走って纏め買い。
連日3時過ぎまで起きて2日で読破。
今でこそそんなに不自然ではありませんが、普通の日は9時には寝かされていた時代の話ですから、
そのドハマリっぷりが推測できるかと思われます。

その日以来、描くモノ描くモノみんなロードス風ファンタジー絵ばかりになりました。
出渕氏の挿絵が俺にもたらした影響も相当大きいと思います。
全然関係ないですが美樹本晴彦のディードリットは痴女みたいでなんか嫌。

早く続きが読みたいなあと毎日を過ごしながらも、
当時純真であった俺には水野良が驚異的な遅筆であることなど知る由もありません。
そんな時本屋で見つけてしまったのがリプレイでした。

周知の通り、ロードス島戦記は水野良氏がソードワールドRPG用のシナリオとして作り上げた物語が元になっています。
そして、後年ソレを元にしてロードス島戦記RPGのルールが作られ、
そのルールを使用して水野良が行ったセッションを纏めたもの、それが「RPGリプレイ ロードス島戦記」です。
(※RPG=ここでは一般的にいうTRPGのこと。TRPGがわからん人はボードゲームだとでも思ってくれれば)
(※※セッション=長いシナリオは1日では終わらないので何回かに分けてプレーする。その1回のこと)

幸か不幸か、この本の存在を知ってしまったがゆえに、この馬鹿(俺)はTRPGにまで興味を持ち始めてしまったのです……

そんなとき親はこれ異常ない絶妙のタイミングで「ルナル・サーガ」を買ってきて俺に寄越しました。
親は何も知らずに「本を読むのはいいことだ。中身はアレだけど」などと思っていたに違いありません。
状況はより深刻化していきます。後にルナル・サーガを通してGURPSにまで手を染める事になってしまうのですから……
(※GURPS=TRPGのルールの一つ。ルナル・サーガにもこのルールで行ったセッションを纏めたリプレイがある)

……なんだ、今の俺が在るのは、親の所為おかげじゃないか!
別にこんな人間になってしまったからって恥じる必要はないんだネ!
だってうちのパパンとママンがこうなるように育てちゃったんだから……ねえ? ……ねえ?

あー責任転嫁は良くないですか。そうですか。