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そんな異端児揃いの月刊ジャンプの中ですら、さらに異彩を放っていたのが闇狩人でした。
ぶっちゃけて言うと内容は現代版「仕事人」(だって作者本人もそう言ってるし)。
日頃善良な一般市民として暮らす男たちが、
夜になると血に汚れた金で恨みを晴らす闇狩人に変貌します。
これだけ聞くとなんだか「シティーハンター」みたいな感じがして格好よさそうですが、
そんなにスマートなモンではありません。
何しろ現代ですから、火器や刃物の所持がばれたら一発で御用です。
そこで闇狩人たちは、武器を日用品に偽装して所持しています。
……いや……逆か。日用品を無理やり武器にしています。
例えば主人公の間武士くん。漫画家志望の高校生。武器は丸ペンと定規。
この間くん、ペン先で相手の経絡秘孔を突いて意のままに身体を操るなど、なかなかの北斗神拳伝承者です。
メインウエポンのステンレス定規の手入れも毎日欠かすことはなく、
作品中にも何度かステンレス定規を砥石で研いでいるシーンが登場します。
その切れ味は発射された銃弾をも断ち切るほどです。
……バトルロワイアルも裸足で逃げます。そんなの武器にして良いのか。
他にもケン玉が武器の相方や、ギターピックを投げて相手の頚動脈をぶった切るアイドル歌手、
濡れタオルを使う新人などが登場します。……乾いたらどうするんだろう。
私の最大の不幸(幸福?)は本家「仕事人」を知る前にこの漫画を知ってしまったことです。
もともと勧善懲悪ものの時代劇が好きでよく見てましたし、
後年シティーハンターにずっぽりハマっていたことを考えると素養は充分にありました。
そりゃヤベェくらい読みましたとも。
ああ鉄の定規は研いでもそんなに切れるもんじゃないです。(ぉぃ
まあ今の時代に世に出たとしたら間違いなく叩かれる漫画です。子供は確実に真似しますから。
しかしながら、それはこの作品がそれだけの魅力を持っていると言う事でもあると思うのです。
さらに余談ですが闇狩人にはいくつかの外伝が存在します。
3つほど存在するうち僕が持っているのは「闇狩人異伝 Dの軌跡」だけです。
他に「闇狩人 家族の肖像」と「我竜京介PublicFile(これは集英社ですらない)」
と言うものが存在するそうですが生憎と見たことがありません。
おそらく古本屋以外で見つかる事はないと思いますが万が一見つけたら教えてください。
あ、闇狩人本編はこないだホーム社から愛蔵版が出たので(つっても3年くらい前ですが)、
注文すればまだ買えるかもしれません。興味を持った方はドウゾ。