つわりで苦しんでいるすべての人を
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つわりは妊婦の50~80%程度の割合で発現し、妊娠4~6週頃から、12~16週頃まで続く。その後は消失する。悪心や嘔吐、頭痛あるいは眠気などの症状が起こる。 精神的要因が多く、夫への依存心や、妊娠に対する不安なども原因になる。家で寝たきりにしているより、実家に帰ったり仕事をしているほうが健康にすごせる。 血糖値の下がる朝に強く感じることが多く英語ではmorning sicknessとも呼ばれる。 重症のものは妊娠悪阻として治療が必要である。 |
問題は、困って病院などに来たり、アドバイスを求める人は「日常生活に困るほどつわりが重くなっている」方が多いことです。標準の軽いつわりしか知識がない人に、重いつわりについてのアドバイスを求めてしまうのです。
これは一般の人対看護師等医療関係者(専門外)としたいのではなく、
看護に携わってきた方が強いつわりになったとき自信満々な同僚や上司にバッシングされたという話が意外と少なくなく、こんな無駄なことで苦しむ人を増やしたくないと思うからです。
しかも、「依存心」や「甘え」などで(はっきり言ってしまえば安易に)彩られた説明を受けた医療関係者の方は、精神論で諭してしまい、トラブルの原因になっています。
もともとつわりは対処するすべがなかなか見つからないもの。それに社会的な知識不足が追い討ちをかけています。
どちらかというと、「つわりに理解がない」というより「つわりに関する知識が不足していた」というほうが正しい表現なのかもしれません。
フロイトのつわりへの意見(というより思い込み)はつい最近まで信じられ、広く用いられてきました。その古さ、専門性の疑問も無視して考慮なしに今でも専門書の中に使われています。
それらのいくつかをピックアップします。
これらの意見を読んでいるとつわりの存在そのものを否定しているように思えます。
本来なら一番医療に詳しい場で働けるはずの看護師さんや保健師さんが重いつわりになると職場で理解が得られず困るという体験が寄せられています。(もちろん場所によりますが)
上記のように、軽い標準のつわりの知識を教わってきた人々の集団なので、重いつわりに関する認識が低い為かと考えています。職場での理解が得られないため、仕事が続けにくくなったり、人間関係の信頼を損ねたりするケースなども聞かれます。
むしろ、妊娠、出産の生活に対する意識を引っ張っていって欲しい方々ですので、ぜひ個人差の多いつわりの知識も得て頂きたいと希望しています。
妊娠悪阻などについて知識のある産婦人科医さんや助産師さんだと、他の医療関係者よりつわりの知識が深まります。相談されるなら、重いつわりにも詳しい専門家にすることをお勧めします。
昔の精神論を勉強した方などは未だに妊娠悪阻の人に向かって、「気の持ちよう」とも発言することがありますが、徐々に減りつつある傾向のようです。
図書館などで数十年前の妊婦向けの本には、「つわりは夫に対する甘えや、依存心、妊娠への否定があると強くなるようです」など、つわりがある人自体を(そしてつわりそのものを)否定する文章がメインに書かれていることも少なくありませんでした。
しかし、今ではつわりの個人差の大きさ、妊娠悪阻などの病的なつわりへに対する説明や、病院にいく目安などに変わりつつあります。
とくに英語圏の著者だと、「つわり=精神論」という書き方する人を見たことがありません。
現在でも日本の医療関係者につわりを理解されずに困ったというコメントが聞かれますが、私達の次の世代では減っていくのではないかと期待しています。
まだまだつわり=精神的なものという教育を受けてきた世代の医療関係者が多い結果、誤解がまだまだ無くなりません。
絶食療法も、妊娠周期を考慮しつつの吐き気止めの投与も、多くの場合はすぐに患者を妊娠悪阻から解放させません。決め手がない今、せめて患者の負担になることは避けていただけないでしょうか。
ぜひにともお願い致します。
また、症状の改善の為にぜひにともお願いしたい項目があります。
どうか、入院が安静の場となるよう祈っております。