つわりで苦しんでいるすべての人を
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「つわりは英語でmorning sicknessと言うぐらいで朝に気分が悪くなることが多く、その理由は一番空腹になる時であるから・・・」
という話を今まで本や雑誌で読むことがありませんでしたか?
自分も以前はその話をそのまま文章でこのサイトに載せていましたが、その後、本当に朝に重点的に気分が悪くなる人が目立って多いだろうか?という疑問がわいてきました。さらに、時折、「わたしは朝につわりが重いということはないのですが、おかしいですか?」という質問が掲示板等でよく出ることもあったので実際のわたしたち妊婦の感覚とは違うかもしれないとアンケートを始めました。
アンケートにお答えくださった皆さんありがとうございました。この場を借りてお礼を申しあけます。
現在引き続きアンケートを行っています。
つわりが辛いのは朝?
順位 | 票数 | ||
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4901票 | ![]() 58.9% |
18時から24時まで |
![]() |
1133票 | ![]() |
一日中 |
![]() |
843票 | ![]() |
朝起きたとき |
4位 | 512票 | ![]() |
午前中 |
5位 | 399票 | ![]() |
不規則で決められない |
6位 | 221票 | ![]() |
正午から18時まで |
7位 | 191票 | ![]() |
食事前の空腹時 |
8位 | 105票 | ![]() |
夜寝ているとき |
9位 | 12票 | ![]() |
よく分からない |
上記の表は「このサイトに来た人が投票」されたもので、母集団から無作為にとったアンケートではありませんが、投票数が1000を超え、参考にしてよいと考えました。
*このアンケートでは1ホストあたり100 時間につき 1 票まで という制限がかかっています。このような環境の中で集められたアンケートであることをご理解ください。
この表を見ると50%を超える人が18時から24時までに一番辛いと感じていることが分かります。
朝起きたときに一番の気分の悪さを感じる人は10%強で、午前中と合わせても全体の1/5程度です。
さらにつわりは重くなってくると一日中気分が悪くなってくることが多く、「朝だけ」気分がよくないという感覚とは全く違ってきます。空腹時に吐き気を感じることはよくありますが、それだけがつわりの症状ではないようです。
つまり、morning sicknessは「空腹時に気分が悪い」というつわりの一症状のみピックアップした名前といえます。しかも夜に半分以上の人が「一日のなかで一番気分が悪い」と体験しているのですから、かなり的はずれの名前といえるのはないでしょうか。
英語圏には数多くの妊娠及びつわりの説明があるサイトがありますが(カナダにつわりの有用専門サイトが目立つのはなぜでしょうか。)、そこでは題名こそわかりやすく「morning sickness」にしてあっても内容では医療用語であるNVP「nausea
and vomiting of pregnancyまたはnausea and vomiting during pregnancy(妊娠中の吐き気と嘔吐)」が用いられています。
「morning sickness」の持つ「朝に気分が悪くなる」というだけのイメージは英語圏の女性たちにとっても迷惑だったらしく、多くのサイトで「朝に具合が悪くなるだけがつわりではありません」という説明が入っています。
英語圏でない日本でいつまでも「朝に気分が悪くなるからmorning sickness」と書かれているのは、考えてみれば不思議なことですね。他の国ではどうなのでしょうか。もし興味深い話がありましたらぜひ教えてください。
ちなみに入院など治療が必要な妊娠悪阻は「hyperemesis gravidarum(HG)」です。
さらにsosmorningsickness.comでは80%を越える女性が1日中気分が悪いという統計を挙げています。
(上のグラフと内容が変わるのはこちらのアンケートは「つわりが一番辛いのはいつか」という質問だからでしょう。)
名前というものは存在そのものを表すとても重要なものなのですね。
今日本では日常生活ができない重いつわりも、ちょっと気分が悪いまさに気の持ちような軽いつわりもすべて「つわり」の一つの単語で表していますが、それらが区分され、別の言葉で表されていたら、つわり=すべて精神的に簡単にコントロール出来るものという未だに続くステレオ的な見方が変わっていたかもしれません。
こちらのサイトで「吐きづわり」「眠りづわり」などと造語的な名前を付けて区別しているのも、つわりの個人差を強調させてより理解を深めたいという希望があるからです。