タクティクス オウガ ◆メーカー◆ クエスト ◆発売日/価格◆ 1995年10月6日発売/定価11400円 ◆ジャンル◆ シミュレーションRPG ◆ハード◆ スーパーファミコン |
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ストーリー |
オベロ海に浮かぶヴァレリア島・・・。
古来より海洋貿易の中継地として栄えたこの島では
その覇権をめぐり、民族間で紛争が絶えなかった。
そうした永い戦いに終止符を打った男がいた。
後に覇王と呼ばれたドルガルアである。
多民族からなるこの地を統一したドルガルア王は、
多民族間の婚姻を奨励し、国教を一つとする事で
こうした対立を取り除こうとした。
その政治は半世紀に渡り、ヴァレリアは栄えた。
しかし、紛争の火種が消えたわけではなかった・・・。
王の死後、司祭ブランタは支配者階級の大半を占める
バクラム人を扇動し、王都ハイムの独立を宣言。
さらに北の大国・ローディス教国と密約を結び、
その庇護のもと、バクラム・ヴァレリア国を建国した。
司祭ブランタは島全体を支配する事を主張したが、
ローディスから派遣された暗黒騎士団団長の
ランスロット・タルタロスは戦力の損失を恐れ拒否。
ブランタも渋々それを受け入れ進軍は停止した。
島の南半分に残された2つの民族主義陣営のうち、
人口の7割を占めるガルガスタン系民族主義勢力は、
指導者・バルバドス枢機卿のもと、
南半分の覇権を手にするため
ウォルスタ系住民に宣戦を布告。
民族の根絶を目的とした虐殺を展開した。
一方、ウォルスタ人はロンウェー公爵を旗頭として
抗戦したが、戦力の差によりわずか半年で敗北した。
バルバドス枢機卿はガルガスタン王国の建国と
内乱の終結を宣言したが、ウォルスタ人に対する
弾圧はなおも執拗に続いた。
残されたウォルスタ人の多くは抵抗を続けたが、
指導者・ロンウェー公爵が捕囚の身となってからは
それも下火となり、ガルガスタンの用意した
猫の額ほどの広さの自治区に足を運ぶ者が増加した。
こうしてヴァレリアの内乱は沈静化した。
しかし、それがつかの間の静寂であることを
知らぬ者はいなかった・・・。
今更こんなところで紹介するまでもない、SFC一と言っても過言ではない名作S・RPGです。 それでもまだやってないという
プレイヤーはウォルスタ自治区の少年、デニム・パウエルとなって、
様々な権力者の思惑や、人種間のひずみが絡む濃厚なストーリー展開は
未プレイの方でも、やれば絶対に楽しめると思います。 |
高低差の有るフィールド |
SFC後期ではあまり珍しくなくなった感も有りますが、
クォータービューの視点でこれだけの高低差を表現したゲームは
このゲームが最初であり、かつ最高のものになっていると思います。
高いところから低いところに向かって攻撃したほうが有利とか、
高いところから落とされたらダメージ、
高いところからのほうが矢を遠くまで飛ばせるなど、
高低差を利用した特殊なシステムはありますが、
中でもすばらしいのがしっかり3Dのように辺り判定が計算されている事です。
障害物の向こう側にいる敵を弓で射撃しようとした場合、
キャラクターはその障害物を越えるように上方に向かって射撃します。
また、火線上に障害物があった場合、矢はその障害物に当たって落下します。
いまいち凄さが伝わらないかもしれませんが、これはグラフィックは2Dでも
プログラム上は限りなく3Dに近く組まれていないと不可能な事であり、
ここまでリアル感を出したゲームはSFCには他にありません。
ウェイトターン |
このゲームのシステムで特殊なものは、このウェイトターンと呼ばれるシステムです。
どのキャラクターも持っているこのパラメータは、戦闘開始時、
全キャラクターがそれぞれの最大値まで持っています。
その後全キャラクタ均等に減らされていき、最初にゼロになったキャラクタが行動可能となります。
行動を終えたキャラクタのウェイトターンはまたもとの値まで戻り、
それからまた均等に数値が減らされていき・・・つぎにゼロになったキャラクタが行動可能になる。
そういうシステムです。
ウェイトターンは各キャラクタのクラスと素早さの能力、
それから装備品の重量などによって決定されるのですが、
このバランスの取り方が実に絶妙で、装備品を軽いものに変えるとクリアが楽になるとか、
このキャラクタのクラスをウェイトターンの少ないクラスに変えると別の戦法が取れるなど、
このゲームの奥深さに一役買っている事は確かです。
心の叫び |
ていうかやってねえヤツはつべこべいわねえでやっとけッッ!
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