ワイルドアームズ
◆メーカー◆
SCEI/メディアビジョン
◆発売日/価格◆
1996年12月26日発売/定価5800円
◆ジャンル◆
RPG
◆ハード◆
プレイステーション
現物貸し出し中につき体験版(ぉぃ

ストーリー

 ガーディアンの庇護の元、緑あふれる豊かな大地であった世界、ファルガイア。

 だが、鋼の身体を持つという魔族の突然の侵攻によって、ガーディアンの力は失われ、 緑は次々と姿を消し、草原の多くは荒野と化していった・・・・・・。

 それから1000年後。

 かつてのファルガイアとは異なるものの、人々は荒野の中で新たな文明を作り出していた。

 だが、世界は不吉な暗雲により再び覆われようとしていた。 伝説となっていた魔族が復活し、ファルガイアを我がものにしようと、 機会をうかがっていたのだ!

 ここに数奇な運命により、世界の未来を背負って立つ3人の若者がいる。お互いの存在と 己の行く末を知らぬまま、それぞれの旅立ちを果たそうとしていた・・・・・・。

 いま、荒野と化した世界で、運命の輪がまわり始める!

(取説2nより)

「荒野」そして「ファンタジー」と言う言葉から想像してもらえれば、
大体どんな世界観で展開されるゲームかは
ほぼ完全に予想できると思います。

発売時期がFFZの一月前という、
とんでもない時期に出たゲームですが、
地味ながらもきちんと積み上げられた煉瓦のような緻密な作りに
じわじわと人気は広がり、先ごろ続編が発売されるにいたりました。

今書いた通り、このゲームの最も優れている点は、
「ゲームそのものを楽しむのに障害となる要素が極力排除されている」
と言うことです。

確かにグラフィックは他の大手メーカーとは比べるべくもありません。
でも、長いロード時間に煩わされることも有りませんし、
メニューを開くだけでディスクを読み込んだりと言うこともありません。

画面上のキャラクタはプレイヤーの入力に対して
しっかり快適なレスポンスを示してくれますし、
無駄に3D表現にこだわる辺り画面が見にくくなっていると言うこともありません。

かといって色調で統一感のあるグラフィックは3Dには無い味があり、
BGMも場面場面にしっかりと合っています。

とにかく、丁寧に作られたゲームなのです。
ある意味、RPGの目的を「ストーリーを楽しむこと」だとするなら、
一種の完成形であるのではないか、そんなことすら考えてしまうゲームです。

んでは、恒例のシステム解説に。


ダッシュ

このゲームのフィールドは、俯瞰視点の2Dマップです。
FC・SFC時代からよくあるタイプのヤツです。

さて、このゲームのダッシュは、FFなどにある「移動速度が速くなる」
だけのものではありません。

○ボタンを押すことで、キャラクタはダッシュ動作を始めるのですが、
○ボタンを離すとキャラクタは慣性がかかったように少しの距離滑ります。

ここで○ボタンの押し離し、キー操作で、まるでドリフトのように
コーナリングすることが出来ます。

この操作感覚が絶妙で、ゲーム中には一定のコースのラップタイムを競う
ミニゲームまでもが存在します。

また、斜めに移動出来るのもあまり既存のゲームには無かったスタイルです。
そして歩いていて(走っていて)、斜めに壁にぶつかっても
キャラクタは壁に沿うように移動を続けます。
そして前方に障害物が無くなると、再び前進するのです。減速は殆どありません。
正面からぶつかると、流石に止まってしまいますが。

複雑な構造のダンジョンでも、さくさくと進めます。


グッズ

各キャラクターは、冒険の手助けとなる「グッズ」と呼ばれる補助アイテムを使用します。
それは、最初から持っていたり、シナリオを進めていく中で手に入れたりするのですが、
ワイルドアームズの楽しみは、主にこの「グッズ」を使用した謎解きに有ります。

いろいろ説明してしまうとゲーム本編が面白く無くなってしまいますので避けますが、
難解なものも多く、一筋縄では行きません。きっとプレイヤーを苦しめてくれることでしょう。

難しいと言っても、わかったときには「あ、そうか」と納得できるのが大半なので、
理不尽な怒りを感じることもそうは無いと思います。


フォースシステム

このゲームでは戦闘シーンにおいて、フォースと言うパラメータがあります。

このパラメータは戦闘中攻撃を当てたり食らったりすると増加していき、
最大で4レベルまで上昇します(それ以上は上昇しない)。

フォースを消費することで各キャラ固有の能力が使えるようになります。
(誰よりも先に動く、魔法を2回連続で使用する、など)
また、フォースが1レベル上がるごとに攻撃力・防御力が10%上昇し、
4レベルに達した時には全てのステータス異常が回復します。
(4レベルのときステータス異常にならないと言うわけではないので注意)

つまり、フォースは温存しておいたほうが良いこともあるというわけです。

また、フォースは戦闘が終わるたびに0に戻ります。
かといって使い惜しみはもったいないと言うことですね。


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